これも「あの本読みました?」かな。東大特集をやったときに取り上げたんだっけか。
感想:面白かったです。空想SFのような感じもあるけど、むしろ地に足をつけて現実として読んでほしい、という感じが伝わってきます。
本当に科学的な人は、自説や既知のことにこだわらず、未知は未知として固定観念じゃなくて好奇心をもって対峙するはずだし、未知の中から今までの科学ではありえないものが見えてきても、逃げずに澄んだ眼で見るんじゃないかと思います。
難しすぎる理屈を長く説明している箇所も多いですが、もしかしたら、自分の知っている論理で理解しようとする必要はなくて、絵を眺めるように「深くはわからないけど、そういうこともあるのかもな」と楽しく読んでもいいんじゃないかな…私はそういう読み方をしてます。
人は見た目じゃない、心だ。と言うのは簡単だけど、見た目同様、心も善しあしを簡単に決められるものじゃないので、心が合うか合わないか、自分にとって必要な相手か/相手が自分を必要としているか が大切になってくるんじゃないかと思います、タムラノボルと間宮惣一/シモーネとのつながりは、タムラノボルの”赤いアメーバ”を必然的に介して、それに間宮/シモーネが引き付けられて生じた関係なので、理屈を超えて絶対性があるようです。なんとなく、この関係性に憧れますね。ソウルメイトとかよく言うけど、どうやったら巡り合えるんだろう。みんな言わないだけで、この人たちみたいな特殊な出会いをしたんだろうか。
世界の理解とか、「感球」と「論理球」、見る者と知る者、ウラ三次元や六次元。本当にしても嘘にしても全部は理解できてないけど、知らないところに連れて行ってくれるという文学の楽しみをたくさん味わわせてもらいました。
まだ続編があるんだな!ハワイ編か…読んでみようかな。
