素敵な本でした!
昭和30年代から50年代にかけて(西暦1958~1983年)発行されていた、山の情報や写真の一切ない、山や自然に関するエッセイを掲載した文芸誌があって、その中から選んだ珠玉の(古い表現だけどほんとにそんな感じ)作品を集めたのが、これ。
膨大な数の人々が寄稿しているので、この本も30人以上の方の作品を収録してるのですが、それぞれの最後に書かれた著者たちの生年と没年を見ると、物故者のほうが多い。しかもこれは文庫本刊行時点の2003情報だと思うので、23年後の現在、ご存命の方はごくごく限られているはず。描かれた風景は50年も60年も前のもので、書いた人ももうこの世にはいない。読んでいて胸がいっぱいになります。美しすぎて。
でも多分、今の世代の人も山の暮らしや週末に出かける山のことをどこかで書いていて、あるいは映像などで発表していて、そのごく一部を50年後に誰かが読んで、切なくて暖かい気持ちになるのかもしれないですね。
