「わたしは真悟」に続いて、未読の楳図かずおの傑作を全巻読み。「真悟」より後、巨匠最後の大作です。文庫本でも13冊。
培養肉の池から突然変異として発生したチキン・ジョージは、天才?悪魔?それとも神?その出自を考えると人間を憎むのも無理はない。(この名前の出どころは「ルーツ」のクンタ・キンテの孫らしい)
「真悟」もスケールが相当大きいけど、二人の子どもの話とも言えます。一方「14歳」は地球というか宇宙全体の存続にかかわる壮大な物語。中心となる人物(大人たち、おもに主要各国の首脳、とその幼い子どもたち)が限られているとはいえ、エヴァンゲリオンよりずっと幼い2歳前後の子どもたちが訓練を受けて戦い、ときに斃れるというのは大胆にも重くも感じられます。
2026年の今これを読むと、日米の首脳の人格が立派すぎて、ちょっとピンとこないかな…。こんな首長だったらよかったなぁ、という楳図先生の思いなのかな。地球の危機に際して、国どうしでケンカしてる場合じゃない、どうやって子どもたちを生き延びさせるかということに集中できなければダメだ、という思いが強いんだろうなと思います。
とか書いてて、いま初めて、2012年に描きおろしの”真の結末”を含むUMEZZ Perfectionという版が出ていたことを知りました。読みたい…困ったな…最終巻だけ買うか…。
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