2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

萱野稔人・小林よしのり・朴順梨・輿那覇潤・宇野常寛「ナショナリズムの現在」399冊目

これは面白かった。最初の、5人の対談が特に面白い。5人バラバラに見ると、アクが強いな〜〜と思って引くことも多いのに、3すくみ、ならぬ5すくみというか、あっちに偏りこっちに尖っている意見が、大きな円のなかにすっぽり包み込まれたように、生き生…

C.ダグラス・ラミス、姜尚中、萱野稔人「国家とアイデンティティを問う」398冊目

わりと面白かった。この3人が、国家って何よ、国民って何よ、といったことを議論する、わずか60ページの岩波ブックレットですが、それぞれの立場がそのままそれぞれの意見を形成していて、やっぱりいろんな立場の人と話をしないと面白くないなぁ、と実感…

萱野稔人「ナショナリズムは悪なのか」397冊目

津田塾大学に総合政策学部というものができるらしい。社会科学系の学科は国際関係学科しかなかった。そもそも学部が一つだけだった女子大に、いまなぜ新しい学部が。その謎をとくのが、同大学きっての著名教授、萱野稔人ではないかと思って、読んでみました…

ジャニス・P・ニムラ「少女たちの明治維新 ふたつの文化を生きた30年」396冊目

面白かった!津田梅子や山川捨松のことを書いた本は何冊か読んだけど、どれも偉人伝ばかりで、この本は彼女たちの肉声をたっぷり拾い上げていて、ここにきて初めて彼女たちに出会ったような気持ちです。生まれ育ちから渡航、お人形のようにどこに行っても注…