Audibleに入荷したので早速聴きました。 コロナ禍の人々の暗い気持ちが散りばめられた短篇集。こっちの方が「スモールワールズ」より罪が深いというか、重いものが多い感触で、途中ちょっと緊張しました。 「違う羽根の鳥」似たような若い女の子が二人写った…
これもAudibleで。 面白かったわぁ。この著者が「あの本、読みました?」に出ていたとき(一部顔隠し)、この本の話題が出て、決して幸せではない、むしろ悲惨な背景をもつ人たちの物語なのに、読後感があたたかい、というようなことを読んだ人たちが話して…
大判オールカラーの豪華です。ナショナル・ジオグラフィックが発行元。(自然ばっかり扱ってるわけじゃなかったんだ)「大レア本展」を開催したら扱われるだろうと思われる珍しい本の集大成図鑑。楽しいです。 日本の本もたくさん載ってます。ガチャで買える…
これは紙の書籍で。2024年8月に発売されたばかりの新刊です。 ウクライナから来た女性に日本語を教えたこともあって、彼女から聞いたウクライナ関係の本を読んだこともあったけど、この本はおねだんが3600円、300ページ以上あるし、争いの歴史について書かれ…
これもAudible。聞くのにかかる時間が比較的短そうだったので、すきま時間にちょろちょろ聞いたのですが、なかなか納得感のある内容でしたよ。見出しだけ見ると、よい人間になるためのなにかの宗教上の教えみたいな感じ。正しい人であれ、無駄なく努力し周囲…
この本には「英語で日本語を考える」本編があって、これは続編のようです。これは初版2001年で本編は2000年発売なんだけど、その本編のほうだけ 2024年8月に再発売されています。そっちを読みたいなと思っていたら、これを見つけたので先に読んでみました。 …
これは紙で読みました。単行本ではなく、新潮の2024年5月号。 これ読んで、同じ芥川賞を受賞したばかりの「ハンチバック」を思い出す人は多いんじゃないかな。私は「すこしちがう人」への関心が強いほうだと思うので、両方とも食い入るように読みましたが、…
「虐殺器官」を読んでから3年。やっとこれも読み…じゃなくて聴きました。 これが面白いんですよ、主な登場人物は少女たちなのにナレーターは男性。最初は男性のキャラクターかなと思うけど、ちゃんと聞いていれば女の子たちだとわかります。それにしてもなぜ…
これもAudible。紙で読むつもりでリストに入れてたのを、見たらAudibleにあったので聞いてみました。これもAudibleに向いてるコンテンツだと思います。若い女性が書いた半フィクションくらいの小説を、主人公・著者のような若い女性(たぶん)が読むのは、リ…
これもどこかで推薦されてた本。架空の砂漠の国の、死刑判決を受けた人だけを収監した刑務所を舞台としたミステリーです。連作集の形をとっています。 もれなく死が待っているというシチュエーションで、場所や時間、道具立てには相当の制限があるのに、かな…
日本語教師の方が書かれたとのことで、読んでみました。面白かった(笑) ベタといえばベタな、”ふつうの私が王子様と”ストーリーだけど、水没寸前の遠い島国からのイケメン王子ってのが、なさそうでありそうで、なんとなく危機感を持って読んでしまうし、い…
つづいてこちらもAudibleで。成瀬は高校を卒業し、当然のように京都大学に通っています。女子大生となった彼女は「観光大使」になり、小学生の弟子を持ち、けん玉でテレビに出演し、「ゼゼカラ」の相方と再会。今回もあきれるほど予想外な規模の大冒険を真顔…
これもAudibleで。これはすっごく面白かったです。ナレーターが一人で語っているのに、成瀬とその親友 島崎、同級生の大貫や、成瀬に惚れる西浦少年とその友人 中橋。といった登場人物の口調や声音が明確に聴き分けられて、それぞれの人物像が生き生きと聞こ…
間取り図を見ながら読むしかないこういう本まで、Audibleで聴けるのか!?という実験。 結果:図はPDFで添付されてるので、それを見ながら聴けば問題ナシ。 ただし、PDFは図だけを集めたものなので、文字と図を順を追って見ながら謎を解明していく紙の書籍と…
これもAudibleで聴きました。今度は…何度も、気づいたら爆睡してました。こういう、だらっと聞けない、密度の高い文章で書かれたもののほうが、集中を保つのが難しいんだ。言い訳だけど。もしかしたら、漢字で書かれたほうが、どの熟語なのかがわかりやすい…
この本もどこかで紹介されてたから「読みたい本リスト」に入れてたんだろうな。あのオードリーの若林氏も、コロナ前にキューバとアイスランド、+モンゴルに行ってたんだ。 私がキューバに行ったのは2017年の12月~1月。アイスランドは2019年8月。だいぶ仕事…
これもAudibleで。とても面白かったです。なるほどの直木賞。駅伝を走る女の子も、野球に駆り出される男の子も、自己肯定感めっちゃ低くて共感度高いし、最初は冷淡に思えた人たちの熱い気持ちがだんだん見えてきて、世の中のあったかさに包まれるような読後…
これは紙で読みました。今回の恩田陸はバレエの世界を描いているとのこと。ピアニストのコンクールを描いた「蜜蜂と遠雷」が好きだったので期待して読みました。こちらもまた、到底小説という形で表現できると思わなかった、踊る人や振り付ける人、踊るため…
これもAudibleで聴きました。せっかちなので、最大2倍速。 なるほどね。(読み終わったときの感覚) 最後の最後のトリックは、だまされたと感じる人もいるかもしれないけど、生まれてきてもまともに扱われない子どもが意外にたくさんいることは知っていたの…
かなり包括的に、日本の随筆・コラム・エッセイ等とよばれる文章の歴史をカバーしている本でした。なんだけど、客観的な「小史」って印象が全然ないのが不思議。 語尾の、ですます調に混じってひんぱんに現れる「~のではないか」が、私には「~のである」く…
これもAudibleにあったので聴いてみました。比較的短時間で聴けます。 この本の存在はだいぶ前から知ってたけど、読んでみてわかったのは、本人も言ってるけど、彼の投資法は本当にむちゃくちゃシンプルで簡単で、誰でもできるやり方だった。かつ、ものすご…
Audibleで聴きました。一人の女性ナレーターによる朗読。大人の男性も出てくるけど、ほぼ違和感なく、かつ、複数の登場人物を区別できなくなることもなく、面白く聞けました。 ジャンルでいうと、ダークファンタジーという感じを受けましたが、ホラー大賞受…
初めて「Audible」で本を聴いてみました。映画は見るしかないし、本も読むしかないけど、最近目が疲れやすくて、時間があってもためらうことがあるんですよ。映画は音だけだと完全ではないけど、本は100%聴くことができる。Kindleで買って読み上げてもらう…
<後半のストーリーにふれています> アメリカのSF、単行本で上下2冊でこの厚さ。子どもの頃から長い小説は苦手だったし、この本も、(映画化されるんだったら映画ができてから見ようかなぁ)と何度もくじけそうになったけど、山場が何度も何度もあって、私…
令和のベストセラーだそうです、書かれたのは昭和52年(1977年)なのに。有吉佐和子といえばドラマ「悪女について」の印象が当時衝撃的で、その後たまたま手に入れた原作を読んだら、さらに迷宮の中へはまり込んでいくような気分になりました。あれはさまざ…
どういう本かわからなかったので、最初に「あとがき」を読んでしまったら、日本での宣教師の殉教について書いていることがわかって、最後まで読めるかどうか、かなり不安になりました。それでも最後まで興味深く読み進めらたのは、語り口がニュートラルなこ…
ゴシック・ロリータ風味の可愛いイラストと、何百年も変わらない英国の建物が、ふしぎとよく合う。ロンドン在住の漫画家の、趣味のいい写真エッセイ本です。出版は2009年。15年も前だ!私がロンドンに最後に行った2011年よりも前。でも短期旅行者だったので…
この人のことをうわさに聞いたことはあったし、病気をして仕事を縮小するらしいことも聞いてたけど、去年完全にファンドを畳んだんですね。ずっと「幻のファンドマネージャー」のように言われてたらしいので、この人の話を聞きたい!という人はかなりの数に…
図書館が放出した本が、入口の棚に「ご自由にお持ち帰りください」と置いてあって、これは移動中に読むと良いと思って手元に置いてありました。私立探偵の浅見光彦は、榎木孝明のイメージが強いな。爽やかでちょっとのんびりした雰囲気のイケメン。この本で…
400ページもあるのに、一気に読み切ってしまった。むずかしくない、というのもあるけど、読ませる。面白い。そして、真面目だ。善意もずるさも併せ持ったうえで誠実すぎるくらい誠実な小説で、この本の主役の真実が書いたんじゃないかと思うくらい。 いろん…