2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧
長年少しずつ書き溜めてきたものが、まとまって本になった形のようです。この作家の作品は数冊しか読んでないけど、初期のちょっとまがまがしくて美しい、名作少女マンガみたいな世界、という感じがします。 けっこう厚みがあるけど、スルスルと楽しく一気に…
ちょうど半隠居したところなので、この分野の本には興味があったんだけど、共感するのが難しかったな…。ラッダイド運動もいいしGAFAMを攻撃するのもいいけど、誰かが開発して普及させた機械やソフトウェアがあるからPCでテキスト打って本が出せるんだし・・…
戦争・パニック映画編というより、戦争映画と三船敏郎という2つのトピックについて深く語り合った本だった。 戦争映画とホラー映画は長い間、私の苦手分野だったけど、ここ数年は一切の禁忌なく何でも見るようになったので、この本で取り上げてる映画もけっ…
ラッキーなことに、この「いわた書店」の「一万円選書」、当選して私自身のカルテを書いて、岩田店長に選んで送っていただいた本が、今手元にあります。なんとなく勿体なくて、ゆっくりゆっくり読んでいるので、まだ1冊しか読み終わってないけど、残りを読む…
面白かった。とても。 最終的な舞台は日本だけど、メキシコシティの下に埋められたアステカ遺跡とか古代神とかが出てくる(ほぼ)異国の物語だし、日本に渡ってきたその末裔の人々への共感ポイントは著者から読者へ何ひとつ示されてないのに、コシモや末永や…
だいぶ前に届いてたのに、やっと1冊目を読みました。「一万円選書」。 この本はタイトルを見たとき日本礼賛のような気配を感じて、気のせいだといいなと思いながら読み始めましたが、読んでよかった。日本語教師になる勉強を始めて9か月、「国語」でならっ…
この人の本はけっこう読んでると思うけど、このブログでは2冊目か。 若い社会人向けに書かれた本もあれば、この本のように中学生向けもあるけど、どれも本気で、甘い言葉を使わずに幼い大人に向き合っています。哲学だったり資本主義、今回は「個人主義」に…
コロナ禍を予見したかのような過去の映画、たとえばコンテイジョンを、この時期に見ると臨場感あり過ぎてキツイかなぁと思いつつも、関心が強くなっててやっぱり見てしまう今日このごろ。これもまた、謎の感染症が世界を席巻する作品とどこかで聞いて読んで…
恩田陸は「蜜蜂と遠雷」で好きになって何冊か読んだ。これは「蜜蜂」後の毛色の違う新作ですね。 「蜜蜂」は音楽の天国のような物語で、この小説はその対極をいくような、何も手に入れなかった、あるいは喪失した人々の物語。というより、希望に燃える若い時…