2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

早川書房編集部・編「世界短篇傑作選 天外消失」1007冊目

読むのに時間がかかってしまった。 昔の翻訳なので、舞台っぽいというか、若干口語に今より誇張が多くて少し読みにくい。そこが魅力でもあるので、楽しむためには読むのがゆっくりになってしまう。トリックも、「それアリかよ!?」のテイストが最近の、たと…

「地球の歩き方BOOKS 世界のかじり方 世界のレシピBOOK」1006冊目

これは・・・良い本だ。パラパラ眺めても楽しいし、材料をチェックするのもいいし、何より、実際に作るためのレシピがしっかり載ってるのがすごい。本場の味が再現できそうだけど、思ったほど手間がかかりすぎない。材料も、日本で入手できる??と心配にな…

中村安希「N女の研究」1005冊目

フルタイムの仕事を辞めてから、興味があっても今までは遠くから眺めているだけだったNPOのいくつかに実際に顔を出すようになって、若くてキラキラした女性たちが生き生きと働いているのを何人も見ました。中には高学歴の帰国子女と思われるバイリンガルで仕…

ハヤカワポケットミステリ「51番目の密室(世界短篇傑作選)」1004冊目

余暇に読むのはやっぱりミステリーですよ。11月はじめの連休前に借りて、結局ズルズル1週間くらいかけて読みましたが。 もともと1973年発行の「世界ミステリ全集」18巻に収めた37篇の短編を、小分けにして出し直したもの。これは2010年の発売だけど、作品の…

小梅けいと・アレクシェーヴィチ「戦争は女の顔をしていない(コミカライズ版)」1~4 999~1003冊目

この本はずっと気になっていたけど、原作を読むのをずっと躊躇してました。事実の重さに耐えられる自信がなくて。少女漫画として描かれたものなら、少なくとも、残酷さを強調することはないだろうと思って、やっと重い腰を上げてみた次第です。 文字で読むの…

見坊行徳・三省堂編修所 編著「三省堂国語辞典から消えたことば辞典」998冊目

あー面白かった。読む前は、流行語やサービスの移り変わりを反映した削除語を集めたものだと思ってたけど、同じものの言い換えによって見出し語が変わったものがあったり、性的な俗語が一掃されたり(編集趣旨の変化によるものらしい。小僧どもがそればっか…

地球の歩き方BOOKS「世界のすごい巨像」997冊目

久しぶりにこのシリーズ読みました。楽しい~~~ どでかいものって、なんかこう惹かれますよね、圧倒されるというか。先日、青森の十和田現代美術館で巨大なおばさん(ロン・ミュエク作「スタンディング・ウーマン」)に会ってきました。ものすごく普通の白…

中村安希「インパラの朝」996冊目

この本もまた「一万円選書」のなかの一冊。冒頭でつまづいて、最初の30ページを読むのに半年以上かかってしまった。読み終えてみると、彼女の目で中東やアフリカの地べたの風景を見たような実感があるけど、最初はすごく自分で自分を見つめて書いたエッセイ…