2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

稲葉剛「貧困パンデミック~寝ている『公助』を叩き起こす」756冊目

コロナ渦にある日本の、特に東京のホームレスの状況がすごく正確に把握できる良書でした。漠然と、じゃなく、きちんと知ることからしか何も生まれない。ただ… 自分の中で、①いっしょうけんめいお金の勉強をして、少しでも減らさず増やすように、日本円が暴落…

ブレイディみかこ「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2」755冊目

すごく面白かったエッセイ集の続編。 面白い、というだけじゃなくて、居心地の悪さや切なさ、申し訳なさがオブラートにくるまれることなく、そのまま示される。本当のことが見たい・聞きたい、という欲求も、楽しみたいという欲求と並んで、誰にでもあるのだ…

藤巻健史「藤巻健史の資産運用大全」754冊目

わずか348ページの新書なのに「資産運用大全」って大きく出たなぁと思いつつ、読んでみました。ボリュームは少ないのに、書いてあることが難しくて難しくて…。少しは自分でも運用してて、おずおずと信用取引もFXも経験くらいはしたことがあっても、この本は…

中野信子・ヤマザキマリ「生贄探し」753冊目

ああ、いやな本だ(※書かれている事象がね)。 私はつねづね、今の日本に魔女狩りというものがあったら間違いなく焼かれている、なくてよかったと思ってるんだけど、おそらく、中野信子もヤマザキマリも焼かれるほうだと思う。目立たなく愛される、守られる…

オムニバス短編集「猫はわかっている」752冊目

タイトル借りしました。うちの三毛は背中を向けてソファの上でごろんと寝てる。 村山由佳「世界を取り戻す」で、猫は生涯に一度だけ人間の言葉を話すと書いています。「じゃあ、そろそろいくワ」といって旅立った灰色のおじいさん猫。うちの子はときどき「ご…

湯浅誠「つながり続けるこども食堂」751冊目

この人の本を読んでみようと思って探したときに、あまりにも多くてすごく迷ったけどまずこの本から。とてもわかりやすく興味深く、こども食堂の趣旨や現状を紹介してくれる良い本でした。 私も勘違いしてた。こういうの興味あるな、どんなところなのかな、と…

高野秀行「イスラム飲酒紀行」750冊目

もうタイトルからして禁忌な感じ。イスラム教徒の多い国は、ウズベキスタン、ドバイ、マレーシアに行ったけど、観光客が行くレストランではそれなりにお酒飲めたような記憶があります。でも現地の人は飲んでなかったなー。なるべく地元に近いワインを買って…