2024-10-01から1ヶ月間の記事一覧

彬子女王「赤と青のガウン」1059冊目

これもAudible。どこをとってもすっごく面白かった。が、疲れていると心地よくて寝落ちする。全部ちゃんと聴きたいけど、どこまで聴いたか定かではない。…何度か巻き戻したけど、聴き洩らした箇所はあるかもしれません。すみません。。。」 この方は、観察力…

村田沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」1058冊目

村田沙耶香ワールド。いつも彼女の書くものの主人公は、”スクールカースト”に見放されたあと、一周回って開き直った強くて鋭い女だ。この小説ではその前日譚が語られてる、みたいな感じ。まだ変な女デビューしていなかった頃の彼女。…であり、これは、もしか…

S.A.コスビー「頬に哀しみを刻め」1057冊目

元犯罪者の黒人と白人男性の息子たちが殺害された。息子たちはゲイの夫婦だった。それを受け入れられないままだった父たちは慟哭し、長年押さえつけていた犯罪の衝動を解き放ってしまう。 そうなるとアメリカでは銃や弾丸を手に入れることが容易で、殺人事件…

一穂ミチ「ツミデミック」1056冊目

Audibleに入荷したので早速聴きました。 コロナ禍の人々の暗い気持ちが散りばめられた短篇集。こっちの方が「スモールワールズ」より罪が深いというか、重いものが多い感触で、途中ちょっと緊張しました。 「違う羽根の鳥」似たような若い女の子が二人写った…

一穂ミチ「スモールワールズ」1095冊目

これもAudibleで。 面白かったわぁ。この著者が「あの本、読みました?」に出ていたとき(一部顔隠し)、この本の話題が出て、決して幸せではない、むしろ悲惨な背景をもつ人たちの物語なのに、読後感があたたかい、というようなことを読んだ人たちが話して…