2007-01-01から1年間の記事一覧
1986年に文庫本の初版が出て以来、37刷を数える、息の長いベストセラー。 論文を書きあぐねている学生などに役立ちそうな、考えのまとめ方のヒントがたくさん詰まっています。 冒頭から末尾まで、徹底して、「教え込むだけの学校教育」を批判していますが、…
面白かった。いやー、時代小説いいわ。 8人の短編が1つづつ収められてます:乙川優三郎、諸田玲子、佐伯泰英、高橋義夫、杉本章子、鈴木英治、今井絵美子、山本一力。 テーマはいずれも「人」特に男と女、義理と人情。私の嫌いな「お家のために死ぬ」という…
「セレンディピティ」で去年全国の書店のビジネス書売り場を賑わした、宮永博史氏の新作です。 「セレンディピティ」と「ひらめき」は、似てるようで違う。セレンディピティは目の前で起こる「幸運な偶然」という事実で、ひらめきは頭の中で起こるアイデアの…
暗黙知、形式知という言葉がよく経営関係のコンテクストで出てきますが、暗黙知ってのは数字にしにくい金型の微妙な調整具合のことだけをいう言葉ではありません。Wikiが正しいとすれば、暗黙知=Tacit knowledgeという言葉を最初に使ったのは、このハンガリ…
続編から先に読んじゃったけど、こっちのほうが本編です。 絶版でAmazonのマーケットプレイスでは若干プレミア価格がついてます。 しかし!!この本はだめです。内容は弱いし薄いし、翻訳も力足らず。 ・・・といつになく悪く言うのは、続編の出来の方がだい…
カスタマー・エクスペリエンスだとか、データに頼らない全方位マーケティングだとか、この辺がネタ元だったのね。と思った。この本自体は同氏の「経験価値マーケティング」って本(1999年に書かれたもの)の続編、理論編に対する実践編という位置づけらしい。…
中間レポートを出し終わった者に許されるつかの間のレジャー、それが読書・・・ というわけで1冊。 昨日行った駅前の本屋にこの作家のコーナーができてた。スタイリッシュと言われてるらしい。個人的には若干鼻につく。青臭いと感じる。人間らしさ、燃えるよ…
先生からいただきました。 1つ1つの章がとても短いので、あっという間に読めてしまいます。 われながら気持ちが浮ついててダメだ~と思って、聖書とか仏教聖典とか、あのホテルのベッドの脇の引き出しに入ってるような本を読みたいと思うことがあります。…
なにかハッピーなロマンスでも期待していた私がバカでした。 のっけから喉を包丁で切り裂く殺人事件。横浜の蛇頭が出てくるわ、じゃぱゆきさんの売春婦が出てくるわ。バイオレンスで不幸で裏街道で、なんだか馳星周の世界です。 ・・・という意味で、パパの…
そういえばこんな本も読んだっけ。 ミステリーは好きで、中でも謎解き系が好き。この本はせいぜい3ページくらいの状況設定とQが1つ、というのが1冊に37個も設定されているので期待して買ったけど、アメリカの特定の階級の人たちの常識に基づく観察力が求め…
タイトルはeye-catchingですが、中身はもっと濃くて元気が出る本です。 カワサキで撤退寸前のバイク事業をUSで成功させ、日本でBMWをメジャーなブランドとして打ちたて、DECでリストラと黒字展開を成功させた経験を、パワフルにポジティブに語ります。経営者…
インドネシアのカリマンタン島にいるまだ年端も行かない巫女(地元の言葉でドゥクン)に命を救われた日本人薬学者の女性が、最初はその癒しの秘密を探ろうとし、やがて巫女が追われていることを知り、トラブルに巻き込まれながら彼女を助けようとする・・・…
人類はまず炎によって暖房や食料に火を通すことを知るとともに照明を得たが、昼間の太陽光の下で見た色と炎の黄色い光の下で見た色は同じではない。人類は光についての発見を重ね、白い光を求めてきた。その白い光を得るために人類が積み重ねてきたイノベー…
はい、次は女性作家です。帯には『美しく、いやらしく- 恋とxxxxのためなら女はどこまでもずるくなる』とあります。ほんとにパパったら濫読、、(注:実父) 予想通りの内容。ファッション雑誌に連載されたものかと思ったら、単行本で2004年に発売されたもの…
とうとう時代物に手を付けてしまいました。 この人の作品がイイということは知ってましたが。 なんていうか・・・クリステンセンは読んでも本田宗一郎の本は読んだことがない、というようなもので、心温まる翻訳ものの小説は読んだことがあるが時代物は読ん…
設定が古いなぁと思ったら、1988年の作品でした。 決して古臭くはないけど、インターネットというものが出てこない代わりにパソ通が出てきたり、パソコンと「カプラ」持って公衆電話で接続したりするのが、マニアっぽくていい感じです。 岡嶋二人というのは、…
ハード風ミステリーです。「翳りゆく夏」が名作だったんで、比較するとアラが目立っちゃうなぁ。 最後の場面で、疑わしい人たちがなぜか件の場所にバラバラと集結して、それぞれの断片を組み合わせてストーリーを1から全部語る・・・ってのは、作者がやるべ…
はー、面白かった。 一世を風靡した歌人・小説家であり、超流行漫画家だった岡本一平の妻であり、あの爆発する芸術の岡本太郎の母である、岡本かの子の生涯を描写した・・・これは伝記と呼ぶものなのでしょうか。 最初は、なにしろ大正から昭和の歌人ですか…
さっそくですが、父の蔵書シリーズ。重複してるあたりから。(笑) 第49回江戸川乱歩賞受賞作とあるので、期待して読みましたが、裏切られませんでしたね。 結末や犯人は、実は2時間ドラマとかにありがちな内容だけど、なにより文章がいい。じっくりと人間が…
副題は「IT先端企業の栄光と挫折」。 最初に書いておくと、出版社は「亀田ブックセンター」というところで、Amazonでは2007年9月9日現在この翻訳書は扱ってません。(原書は買える。) でも、元DEC社員、DECラブな人たち、DECの成功または崩壊に興味のある人…
自分の父がこんな本まで読んでることが、なにより驚きだが。 なんというか、ちょっと高級なファッション雑誌に載せる短編みたいな、口ざわりのいいストーリー集。 そもそも比較対象ではないと思うけど、寂聴さんと同時並行で読むと、スカっとかすってしまっ…
探したらメモが見つかったので、さっさとアップしよう: 面白かった。 この本は戦略分析うんぬんの本ではありません。外資系企業を主クライアントとする人材コンサルティングファームが、日本の外資系企業の社長12人のインタビューを本にまとめたものです。1…
社団法人企業研究会の会報「ビジネスリサーチ」に掲載した企業トップインタビューを集めたものだそうです。 掲載企業は日本サムスン、シーメンス、日本GE、ハイポ・リアル・エステート・キャピタル・ジャパン、アストラゼネカ、デュポン、日本ストライカー、…
わたしの父はわたしの何倍も読書家なので、田舎に帰る度に、本の山の中から何冊か抜いて、田舎の退屈な夜に読んだり、帰りの電車や飛行機の中で読みふけったりする。 今回はダンボール3個分も文庫本がたまってた。女性の作家を中心に何冊か持ってきた中で、…
このタイトルの本を中年の独身女が日曜日に一人で読んでるってのは、傍目にはかなりイタイが、まぁそんなもんだろう。(達観) 寂聴さんの「晴美」時代の煩悩燃え盛る本を読んでみたいと思って、軽く読めそうなのを買ったわけなんだけど、この人の愛と本能の…
仕事でやってるサイトでRSSを受け入れて表示する側のページの開発にかかわってるんだけど、ほうっといたら出来上がるという雰囲気じゃない。 やばいのでちょっとは自分でも勉強しなきゃ・・・と思ってた矢先に、たまたま学校で放出されてたので、もらってき…
しまった~まだ感想書いてなかった。 帯に「18年間、椎名のもとでその手腕を直接体験し、北城へのバトンタッチを見届けた著者が語る、内側から見たIBMの成功の記録」と書いてあります。そういう本です。著者は退職後はIBMのスピンオフ、株式会社エル・ビー・…
外資ビジネス関連の調べものの一環として読んだ。でもこの手の本は、タイトル倒れが多い、、、 てか違うものを期待してる私がいけないのかも。私は経営について知りたかったんだけど、この本はオフィスの中で日々起こること、ビジネス上の慣習について書いた…
忙しい忙しいといいつつ、帰ってきて夜に文庫本1冊読むくらいの時間はあるもんだ。 ちょっと沈んだ気持ちで、なぐさめにでもなりそうな本を選んでみたんだけど、かえって落ち込んだかもー。 18歳のときから8年間も妻子もちのカメラマンと暮らしてきて、ある…
黒こんぶさんが某滞在先で読んでたので、影響を受けて読んでみた。 USじゃなくて日本のサイトってところに興味をもちました。USですっかり評判になってるあのショッピングサイトを日本で初めて展開する際の立ち上げに携わった当時のスタッフが書いた体験記っ…