2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧
映画ばかり見てると、本を一冊読み切るのってエネルギーとか知力が必要だなと感じる。この本も文庫本で500ページ超。 とても面白かったし、登場人物ひとりひとりに肩入れしたくなる深い造形も、不幸で不運だけど力強く歩いていく姿勢も、とても読み応えがあ…
JASRACと音楽教室の間のトラブルを元にした小説。だけど全然社会派ではなくて、音楽教室にスパイに行かされたその団体の内向的な職員が、音楽を取り戻し、自分の生きる道に気づくという人間ドラマとして書かれています。 その職員の長身でイケメンで無口で音…
高野秀行「語学の天才まで一億光年」を読んだら、この本を卒業制作にして最優秀賞を取ったと書いてあったので読んでみました。リアルなのか空想っぽいのか、西欧批判なのか地元批判なのか、はたまたすべてを認めているのか、価値観がひとつでなく移ろってい…
面白かったー!(最後のオチがしゃれてたので、読み終わった直後の満足感がすごい) これが、ファンが書いた二次創作だなんて信じられない。大中国の読書人の層の厚さが怖いくらいだ。宝樹の筆力を支えている知識や経験はどれほどのものなんだろう。 もとも…
面白かった。この人の本はいつも面白い。冒険ではなく語学に主眼を置いて、今までの冒険を焼き直したような本なので、冒険には興味がないけど語学学習に興味があったり仕事上や学習上の必要のある人が読むかもしれない。(語学教材を作る仕事をしてたときの…