2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

須賀敦子「須賀敦子エッセンスⅠ」1029冊目

「一万円選書」の最後の一冊、読み終えられずに持っている本が、この著者のイタリアの軌跡を別の女性がたどる本で、どうもおおもとの須賀敦子を読まないと落ち着かないので、先に目についた一冊を読んでみました。 すごく胸にくる、なんともいえない素晴らし…

竹本健治「涙香迷宮」1028冊目

これは面白かったわ~。 著者の知的体力というか胆力というか、「そこまでしなくても」というほどトリックにトリックを積み上げていて、すごいです。それほど昔の本ではない割に、なんとな~く女性の描き方がステレオタイプだったり、昭和の香りがただよって…

幸田文「木」1027冊目

これは、神社で木の芽をもらってきて大切に育てる「平山」が読みそうな本だな。(久々に会った妹と去り際にハグしたり、カセットテープでルー・リードを聴くのは、平山に憑依したヴェンダース監督だとおもう)私は植物はサボテンでも枯らすけど生き物はザリ…

ブレイディみかこ「RESPECT リスペクト」1026冊目

昔の女性アナキストについて学び、懐かしみ、憧れつつ、現代に生きる女性がアナキストとして立つ・・・という建付けは、他の小説と同様。こんどはサフラジェットと、ロンドンのシングルマザー用施設を追われた若い母たちが立ち上がるさまを対比しています。…

泡坂妻夫「しあわせの書」1025冊目

面白かった。昭和62年が初版のこの文庫本。時代を感じさせる設定(まだスマホはおろか携帯もない、ネットで調べものもできない、などなど)、なんとなく楽観的な語り口。この感じ、バブル前期あたりの小説によくあった。ちょうど私もこれから東京へ行って大…

雨穴「変な家」1024冊目

何年か前に深夜テレビで、ドラマ化したのをやってました。これが気味悪くて面白くて・・・。あのときは確か一話完結のオムニバス ストーリーだと思ってたけど、これは1冊で一話でした。登場する間取りは3軒分、中心にいる人物は共通してる。面白いけどパズ…

杉井光「世界でいちばん透きとおった物語」1023冊目

タイトルからは、いまどきの若い人が書いたエモいミステリーかなと思う。そういう趣もないではないけど、感覚的、感情的な文体ではないし、ストーリーは一貫してる。それより何より、読んでいる途中でソレに気づいたときの鳥肌が、この本の読書体験の最高の…

島田荘司「占星術殺人事件」1022冊目

面白かった!読み応えあった! トリックは確かに大胆不敵、しかも犯人が・・・。読み始めたときは「魍魎の匣」みたいなオカルトっぽいミステリーだと思ったし、そういう雰囲気をかもし出すために設定を昭和初期にしたのかなと思ったけど、トリックの設定上も…