これは面白かったわ~。
著者の知的体力というか胆力というか、「そこまでしなくても」というほどトリックにトリックを積み上げていて、すごいです。それほど昔の本ではない割に、なんとな~く女性の描き方がステレオタイプだったり、昭和の香りがただよってるけど、それもまた味わいです。
トリックの提示だけでもそうとうな量なので、ページ数が多いわりに一晩で読んでしまえました。(精読しないで流し読みしてるから)屈託のないパズル性(著者も読む人も、子どもみたいにワクワクドキドキする感じ)がこの著者の持ち味なのかな。
一方、犯人当ては私は外れました。あんまり伏線なくないですか?動機も初めて人ひとり殺すにしては弱いような。でもいいの、これは素敵なパズル小説だから。
それにしても、読んでも読んでも知らない作家が多すぎる。人が勧めるものやミステリーチャート上位のものしか読んでないのに、日々すごい数膨張し続けてるんだろうか。でもこの人の本は楽しいのでまた読みます。