2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ダナ・フレンチ「悪意の森」上・下182

アイルランドの作家の2007年のデビュー作。US、UK、IREで数々の賞を受賞したと帯に書いてあるので、ためしに買ってみました。 「森」は精神の深淵の象徴でもあり、最初から心理描写が中心なので、読んでいて息苦しくなってしまうんだけど、デビュー作とは思…

山口雅也「生ける屍の死」181

この本ずっと読みたかったの。読者ランキングとかで1位2位という名作らしい。 主人公は「革ジャンと革パン、安全ピンだらけのTシャツを着たパンク探偵(苦笑)」ってシド&ナンシーかよ。細田和也「作家の値打ち」で激賞された作品ですが、このベタベタな設定…

宇野重規「トクヴィル 平等と不平等の理論家」180

いやーこれは良い本だ。常に「原典に当たれ」という教授があえて推す評論だけあります。著者の調査力、分析・洞察力もさることながら、平たい言葉で説明する能力がすばらしい。現代アメリカの背景についてちょっとでも考えることのある人は、一度読んでみる…

探偵Xからの招待状! 179

あーあ読んじゃった。 現在NHKで放映中の「探偵Xからの招待状 Season2」が現在ちょうど推理結果受付中。Season1は見逃してたのですが、今日書店に長居したときに文庫本化されたものを見つけて買って、さっそく読みました。 8人の作家の短編小説を携帯小説と…

北方謙三「煤煙」178

ななめ読みしただけです。すみません。 「ハードボイルドって何が面白いんだろう」あるいは「何がかっこいいんだろう」と疑問に思う。ハードボイルドの中の男たちは"ニヒル"だがなぜか女に困らず、別れた妻や娘は彼を追いかけてくる。そのほかになんとなく愛…

逢坂剛「牙をむく都会(上)(下)」177

逢坂剛の時代物も家にあって、読みかけたんだけど途中でギブアップ。 よほど丁寧にやさしく書かないと、今と言葉が違うから読み進むのがツライんだなぁ。今まで読んで感想を書いてきた時代物の著者の人たちをますます尊敬します。 で、上下2巻だけどこっちを…