本)放送関係
面白かった。辞書を編纂している飯間浩明のツイートや文章と比べると、従来の”正しい日本語”を守る傾向が強い、保守的な印象。飯間氏の仕事は「わからない言葉を調べるための書物」を作ることで、NHK文研の仕事は「だいたいの人がわかり、自然と感じる言語を…
買う前に図書館で借りてみたのですが、必携だとわかったのですぐに買います。 エンタメ関連の法律解釈・運用に関して、福井先生をはじめとする骨董通りの先生方の信頼度は高い。交渉力が比較的低い実演家の立場をつねに配慮しつつも、レコード会社や放送局の…
ふむ、興味深い小説です。 理屈と史実とファンタジーを、猫と少女が別々に、軽やかに、飛び回る。重層的で、感覚的に理解しづらい人もいると思うけど、私はするっと入れました。 この間テレビで加藤登紀子とこの著者との脱・原発対談(「SWITH×Interview」)…
面白い。じつに面白いノンフィクションでした。これほど面白く読めるのは、盛り上げる構成力、力技がすごいからです。世の中には、流れを作るパワーを持つ人と、流れに乗る感受性のある人と、うまく乗れない人がいる。この作者は明らかに最初のやつです。事…
紀伊國屋書店新宿本店に立ち寄ったら、なんかすごく一押ししてたので読んでみました。確かに面白かった。いまどきのエンタメ小説(伊坂幸太郎ものとか、「悪夢のエレベーター」とか)のような軽快なトーン、先が読めない展開とどこか厭世的な主人公で、1968…
これは面白い。良書です。 MBA的ともいえる分析眼で、マンガという産業を細部にわたって、かつ歴史を振り返って、書きつづった本です。主軸をマンガに置くことで、メディアミックスと呼ばれる、マンガ/アニメ/映画/キャラクター商品等をひっくるめたコン…
239ページ、1200円の本です。 私もツイッターでNHKPRさんをずっとフォローしてて、ユルく面白いんだけど、なんでいつも理由も言わずに「中の人はいないんです!」と言い張るのかが、この本を読んでやっとわかりました。 1200円かけさせないで、140文字で説明…
NHKには技術研究所と文化研究所があって、文化研の方で「放送学研究」という冊子を定期的に刊行しています。この本はその中の連載をまとめて1983年に出版したもの。もう27年も前だ!しかしバブルのさなか、衛星放送前夜、今の経営陣がバリバリの現役だった頃…
真っ当なノンフィクションでした。やけにセンセーショナルなタイトルは「看板に偽りあり」といっても過言でないくらい、長期間にわたる広範な取材で、細部まで事実確認をして書かれた本です。しかも最後に、視聴者から提案したいNHK改革案の著者なりのアイデ…
この本は、タイトルにあるテーマを、憲法学を専門とする筑波大学大学院教授が丁寧に分析した本です。 感情論に陥らず語義的解釈に徹しようとしている姿勢が評価できると思います。ただ・・・1800円するこの本の本文205ページ中、資料編として「放送法」と「…