本)放送関係

小林エリカ「マダム・キュリーと朝食を」562冊目

ふむ、興味深い小説です。 理屈と史実とファンタジーを、猫と少女が別々に、軽やかに、飛び回る。重層的で、感覚的に理解しづらい人もいると思うけど、私はするっと入れました。 この間テレビで加藤登紀子とこの著者との脱・原発対談(「SWITH×Interview」)…

佐々木健一「Mr.トルネード 藤田哲也 世界の空を救った男」463冊目

面白い。じつに面白いノンフィクションでした。これほど面白く読めるのは、盛り上げる構成力、力技がすごいからです。世の中には、流れを作るパワーを持つ人と、流れに乗る感受性のある人と、うまく乗れない人がいる。この作者は明らかに最初のやつです。事…

三島由紀夫「命売ります」362冊目

紀伊國屋書店新宿本店に立ち寄ったら、なんかすごく一押ししてたので読んでみました。確かに面白かった。いまどきのエンタメ小説(伊坂幸太郎ものとか、「悪夢のエレベーター」とか)のような軽快なトーン、先が読めない展開とどこか厭世的な主人公で、1968…

中野晴行「マンガ産業論」296冊目

これは面白い。良書です。 MBA的ともいえる分析眼で、マンガという産業を細部にわたって、かつ歴史を振り返って、書きつづった本です。主軸をマンガに置くことで、メディアミックスと呼ばれる、マンガ/アニメ/映画/キャラクター商品等をひっくるめたコン…

NHK_PR1号「中の人などいない-@NHK広報のツイートはなぜユルい?」285冊目

239ページ、1200円の本です。 私もツイッターでNHKPRさんをずっとフォローしてて、ユルく面白いんだけど、なんでいつも理由も言わずに「中の人はいないんです!」と言い張るのかが、この本を読んでやっとわかりました。 1200円かけさせないで、140文字で説明…

NHK総合放送文化研究所 編「テレビで働く人間集団」201

NHKには技術研究所と文化研究所があって、文化研の方で「放送学研究」という冊子を定期的に刊行しています。この本はその中の連載をまとめて1983年に出版したもの。もう27年も前だ!しかしバブルのさなか、衛星放送前夜、今の経営陣がバリバリの現役だった頃…

田原茂行「視聴者が動いた 巨大NHKがなくなる」198

真っ当なノンフィクションでした。やけにセンセーショナルなタイトルは「看板に偽りあり」といっても過言でないくらい、長期間にわたる広範な取材で、細部まで事実確認をして書かれた本です。しかも最後に、視聴者から提案したいNHK改革案の著者なりのアイデ…

土屋英雄「NHK受信料は拒否できるのか」197

この本は、タイトルにあるテーマを、憲法学を専門とする筑波大学大学院教授が丁寧に分析した本です。 感情論に陥らず語義的解釈に徹しようとしている姿勢が評価できると思います。ただ・・・1800円するこの本の本文205ページ中、資料編として「放送法」と「…