2006-01-01から1年間の記事一覧

司馬正次「ブレイクスルー・マネジメント」47

MITで日本式経営学を教えている、偉い先生が書いた本です。この人の講演を学校で聴いたんだけど、先に本を読んでおけばよかったーー! タイトルを見ると、ビジネス書を読みつけている人は、「なにかビジネスの改革をするためにきっとこの人はブレイクスルー…

マイケル・デル「デルの革命」46

デルコンピュータ会長マイケル・デルによるビジネス書。生い立ちについても書かれてるけど、子供のころ初めてやった商売のことなど、徹底してビジネスで成功するためのことに集中して書かれています。とてもわかりやすく、ポイントが絞られていて、デルらし…

大前研一「旅の極意、人生の極意」45

旅行中は旅行記を読む・・・ってのを、またやってみた。この本は国内便の往復の機内で軽く読みきれます。 大前研一といえば、みんな知ってる、もとマッキンゼー日本支社長で、いまはビジネス・ブレイクスルー大学なんてのもやってる人です。その人が書いた、…

「APAホテル社長元谷芙美子の幸せ開運術!」44

読んだ理由:泊ったホテルの部屋にあったから。 Q:アパホテル泊ったんかい!? A:ええ、昨夜。天王寺駅前。通天閣が見えます。 諸般の事情により、3人でまた「勝手に合宿」してきました。へとへとだぁ~~ ホテルをとることになって、天王寺あたりで捜した…

御立尚資「戦略『脳』を鍛える」43

やっと読み終わりました!ひぃひぃ ビジネス書です。会社の戦略を外側からみたもの(コトラーとかポーターとか)でも内側からみたもの(伊丹流とか)でもなく、戦略の立て方、How toに属する本です。学者さんたちがレトロスペクティブに過去を分析するのに対…

森祐治・高橋尚哉「こんなに使えるLLP設立マニュアル」42

学校の課題でLLCとLLPについてレポートを書くことにしたので、借りて読んだ。 LLC=limtied liability COMPANY (合同会社)、LLP=limited liability PARTNERSHIP(有限責任事業組合)。前社は今回の会社法制定に伴って2006年5月に、後者は2005年8月にできた…

あさのまさひこ「海洋堂クロニクル」41

なぜか学校で、海洋堂についてケースを書きたいという人がいたので、関連本をゲットして、著者インタビューに同行してみました。それが、これです。 ワンフェスって何?・・・ わたしはオタクな世界には比較的強いのではないかと思ってましたが、甘かった。…

フィリップ・コトラー「コトラーのマーケティングマネジメント ミレニアム版」40

タイトルの「コトラーの」っていう部分が冗長で、氷川きよし「きよしのズンドコ節」みたいですね。 そんなことはどうでもいい。とうとう読了しました!本文875ページ。ひとつノルマを果たしたという気分です。 達成感があるかというと、ちょっと違うかな。な…

本多静六「私の財産告白」39

教授に薦められて読んだ。 1866年に貧しい農家の子として生まれて、努力に努力を重ねて東大農学部を首席で卒業、一代で巨万の富を成した「伝説の億万長者」が、晩年に自分の生き方やお金に対する考えをつづった本です。 感想:本人も言ってるんだけど、当た…

神田秀樹「会社法入門」38

今期は弁護士による法律講義をうけてます。で、これはその推薦図書。推薦図書は3冊ありますが、法律を専門としない社会人向けなので、いずれも新書で、内容もボリュームも軽めです。 軽め・・・って、979条まである3000ページ超の法律を、200ページちょっと…

西岡常一・宮上茂隆・穂積和夫「法隆寺 世界最古の木造建築」37

日本人はどのように建造物をつくってきたか Ⅰ だそうです。 表紙をひらくと、「小学6年以上」と書いてあります。大きさはA4。絵本ともいえます。・・・乱読にも程があるって?違うんですよ、内容はきわめて高度な建築技術のことを、とても平易なことばと全ペ…

秋山雅弘+原口英紀「デジタルプロセス・イノベーション」36

学校で「中小企業のアライアンス」ってテーマで研究をすることになって、対象企業を探してるところ。 これは、金型を作っている会社むけの3D CADシステムを作ってるISV/コンサルティング会社「アルモニコス」の社長が日系BPと組んで、事務系でなく商品の設計…

岡野雅行「人のやらないことをやれ!」35

「蚊の針のように細い、痛くない注射針」や携帯電話用の電池ケースを作った、最近話題の「すごい技術をもつ町工場」の一つ、岡野工業の社長(「代表社員」と言ってますが)が書いた本。副題「世界一の技術を誇る下町の金型プレス職人、その経営哲学と生き方…

山田眞次郎「インクス流!」34

製造業にかならず必要となる「金型」は、熟練工が手作業でしっくりと仕上げることでしかいいものが作れないと言われてきました。ミクロン単位の計測や極限までの自動化を実現して、従来45日かかっていた金型作成を45時間にまで短縮してしまった・・・という…

河口慧海「チベット旅行記」下巻33

日本にまだ入って来ていない経文を取りにいきたいけど、チベットは鎖国していて、きちんとリクエストしても入国許可がおりない、おりてもだいぶ先だ、だから中国人と偽って密入国する。というのが慧海の計画です。 行動の人なんだけど、まぁひどくマイペース…

河口慧海「チベット旅行記」上巻32

会社も学校も夏休みなので、旅行しながらこの本を読みました。日本のお坊さんが1900年に徒歩でインドからヒマラヤの山々を越えて、当時鎖国していたチベットに経文を取りに行くという、とてつもない旅行記。実話です。宗教家であることはもちろん、慧海は初…

宮永博史「成功者の絶対法則 セレンディピティ」31

セレンディピティって何?:簡単にいうと、失敗や偶発的なできごとをヒントとして、それまでうまくいかなかったことを解決できるようになること・・・でしょうか。「偶然の神様」、それを引き起こした出来事、そういうヒントをつかみやすいこと、などの総称…

R.P.ファインマン「ご冗談でしょう、ファインマンさん」(下)30

下巻を読み終わりました。下巻のほうが面白いぞ!! なぜなら、子供時代に天才的なイタズラ坊主だった人ってのは大勢いるけど、偉い学者になった後であそこまでやる人は極めて少ないと思われるからです。 あそこ その① たまたま拾ったヒッチハイカーに「ブラ…

R.P.ファインマン「ご冗談でしょう、ファインマンさん」(上)29

ノーベル賞をとった量子力学の権威、リチャード・ファインマンが、自分がいかに小さいころからユニークでイタズラ好きだったかを語る、軽妙なエッセイ集といったところです。凝り性で変わり者の科学者の生活が生き生きと描かれています。 教科書をそのまま理…

トム・ケリー&ジョナサン・リットマン「発想する会社!」28

IDEOという会社があります。業種でいうとデザイン会社。なんでもデザインしてしまう会社です。AppleやMSのマウス、ショッピングカート、心臓発作を起した人のための除細動機もデザインします。副題は「世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーション…

瀬戸内寂聴「あきらめない人生」27

夏休みですから。一応。「集英社文庫 夏の一冊」の中から選んでみました。(レポートも書きあがってないのに) じつは数ヶ月前に、午後半休をとって、寂聴さんの講演会にいってきたのですよ。感動しましたね。若々しくて美しいし、あったかくてポジティブ。…

高柳和江「死に方のコツ」26

ビジネス書は一回休み。 この本のタイトル、私が書くと「完全自殺マニュアル」系?と疑われそうですが、ぜんぜん違います。著者は日本医科大学助教授、お医者さんです。ものすごく含蓄の深い本なのですが、ひとことで言うと、人は死ぬときどうなるか、肉体的…

板生清「コンピュータを『着る』時代」 25

カラスの話が面白かったので買ってみたんだけど、それ以上に珍しい話は載ってませんでした。脚注が1つもなくて、文中の統計データの出典もとくに引用されていません。将来というより近い未来に、センシング技術を利用して人の健康を守るという夢をさまざま…

三鷹光器② 新井洋「ものづくりをあきらめるな!」24

題材は前回の会長の本と同じですが、視点やまとめ方が多少違うし、新しい情報もあります。訪問するのでもなければ、1冊読めばいいと思いますよ。 会長の本には本人のこと以外あまり書いてませんが、こちらは3兄弟のことがまんべんなく書いてあります。現社…

三鷹光器① 中村義一「お金は宇宙から降ってくる」23

学校の社会見学?で、地元が誇る優良企業「三鷹光器」に行くことになりました。予習のために情報を検索したところ、会長の著書が見つかったので、行く人みんなで読みました。 感想:超おもしろい!!会長カッコいいです。 p22「机の上でキリキリと計算し、『…

デビッド・ヴァイス「Google誕生」22

最近MSとかGoogleとかの関連の本を読むことが多い。だっておもしろいんだもん。 原題は「Google Story」。そのままでよかったんじゃない?という気もする。 Google関連では「ザ・サーチ」という本が有名ですが、今回はワシントンポストの記者が書いた本です…

マイケル・V・マーン、エリック・V・ログナー、クレイグ・C・ザワダ「価格優位戦略」

やっと読み終わった。これでBtoBの課題も終わり。面白かったです。Pricingってことを今までちゃんと考えたことがなかったので、非常にためになりました。マーケティングに関わる人は当然としても、会社というところでマーケ部隊と仕事をする人は、サワリくら…

Larry Huston & Nabil Sakkab 「Connect & Develop - Inside Proctoer & Gamble's New Model for Innovation」

Procter & Gambleが、Pringlesの一枚一枚のチップスに文字を印刷するinnovationをどうやって成し遂げたか?という記事が、Harvard Business Reviewの2006年3月号に掲載されています。従来のBricks-mortal R&Dに変わって、C&D=Connect & Developという概念を…

林恵子「できる女はやわらかい - ラッキーサクセスの仕事術」

この人すごい!カッコイイ! あまりに砕けた文章だし、編集者はなにをしてるんだろうと思うくらい、細かい誤字も多いんだけど、著者のポジティブなパワーにやられました。 どれくらい砕けてるかというと、友達に送るメールみたいなの。(笑)とか(喜)とか…

三澤一文「なぜ日本車は世界最強なのか」

新書版でおよそ200ページの本ですが、読むのにけっこう時間がかかりました。なんでこう読み進めないんだろう? たとえばね。 p174 「日本企業では、今、社内に小粒システムが増えすぎて問題になっているところが多い。低コストで経営者の理解を得やすいのは…