2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

新藤兼人監督「狼」311

1955年作品。 戦後さまざまな理由で失職して、まったく仕事が見つからない中年男女が生命保険の勧誘の仕事を始める。ノルマは6ヶ月の間に500万円分の契約を取ってくること。6ヶ月目に差しかかり、いよいよ食い詰めた5人は思い余って強盗を計画する・・…

松林宗恵監督「社長太平記」310

1959年作品。 森繁久彌の社長を小林桂樹や加東大介が取り巻き、三木のり平が笑いを、淡路恵子が”お色気”をそれぞれプラスするという基本設定の”社長”シリーズが56〜70年の間に33本も製作されたそうです。いわゆる日本の高度成長期のサラリーマンの姿がよく…

プレット・モーゲン、ナネット・バースタイン監督「くたばれハリウッド」309

2002年作品。これは、この間見たばかりの「ローズマリーの赤ちゃん」、「チャイナタウン」のほかにも「ゴッドファーザー」「コットンクラブ」等々、パラマウントで多数の名作、ヒット作を”監督”でなく”プロデュース”したロバート・エヴァンスの自伝を映…

黒澤明監督「酔いどれ天使」308

1948年作品。 勢いのある若いヤクザが結核でもう長くないことを知る。女に逃げられ、最後まで守ってくれると思っていた兄貴分に裏切られたとき、彼は自分を救おうとしてくれた町医者のために・・・。 「素晴らしき日曜日」が1947年、「野良犬」が1949年なの…

ロマン・ポランスキー監督「ローズマリーの赤ちゃん」307

1968年作品。 この映画は、最初に就職した会社を辞めて家でウツウツとしてた時期に、WOWOWをつけるといつもやってて、ノイローゼになりそうなくらい見たという漠然とした記憶があって、世にも奇妙で恐ろしい映画だときつく刷り込まれてしまっている、そんな…

池井戸潤「下町ロケット」306

佃は大田区の町工場の社長だが、大きな失敗に巻き込まれたため以前働いていた宇宙開発機構を辞めて親の会社を継いでいた。最大手クライアントから契約を切られたところに、大企業から特許訴訟を起こされて青息吐息。実力派の弁護士によって苦境を切り抜け、…

P.F.ドラッカー「マネジメント」上・中・下305

なんでも書くブログですみません… いちおうビジネススクールの類に行った人間として、TVアニメ版の「もしドラ」しか見てないのは都合が悪い、ということで読んでみました、この大著。全部で1000ページ近くあります。 一言で感想を書くべき本でもないと思いま…

松本人志「しんぼる」304

2009年作品。 へぇ~。こんな映画なんだ。 面白かったですよ。ドリフ、ひょうきん族、ガキの使い、などなどを見て大笑いしていた子どもの頃の気持ちになって見ると、楽しめるのではないかと思います。 Amazonで感想を見ると、失敗作とか難解とか書かれてるけ…

川端康成「雪国」300

なんと栄光の300回目。 愛読書、佐藤正午の「小説の読み書き」をぱらぱら見てたら、彼が面白いことを書いていたので読んでみることにしました。図書館にあるだろと思って行ってみたらなかったので、文庫本を購入。 「国境の長いトンネルを超えると雪国であっ…