2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

エドワード・ブルック=ヒッチング「愛書狂の本棚」1094冊目

大判オールカラーの豪華です。ナショナル・ジオグラフィックが発行元。(自然ばっかり扱ってるわけじゃなかったんだ)「大レア本展」を開催したら扱われるだろうと思われる珍しい本の集大成図鑑。楽しいです。 日本の本もたくさん載ってます。ガチャで買える…

ヴィクトリア・べラム「雄鶏の家:ウクライナのある家族の回想録」1093冊目

これは紙の書籍で。2024年8月に発売されたばかりの新刊です。 ウクライナから来た女性に日本語を教えたこともあって、彼女から聞いたウクライナ関係の本を読んだこともあったけど、この本はおねだんが3600円、300ページ以上あるし、争いの歴史について書かれ…

中野信子「新版 科学がつきとめた運のいい人」1092冊目

これもAudible。聞くのにかかる時間が比較的短そうだったので、すきま時間にちょろちょろ聞いたのですが、なかなか納得感のある内容でしたよ。見出しだけ見ると、よい人間になるためのなにかの宗教上の教えみたいな感じ。正しい人であれ、無駄なく努力し周囲…

片岡義男「英語で日本語を考える 単語篇」1091冊目

この本には「英語で日本語を考える」本編があって、これは続編のようです。これは初版2001年で本編は2000年発売なんだけど、その本編のほうだけ 2024年8月に再発売されています。そっちを読みたいなと思っていたら、これを見つけたので先に読んでみました。 …

朝比奈秋「サンショウウオの四十九日」1090冊目

これは紙で読みました。単行本ではなく、新潮の2024年5月号。 これ読んで、同じ芥川賞を受賞したばかりの「ハンチバック」を思い出す人は多いんじゃないかな。私は「すこしちがう人」への関心が強いほうだと思うので、両方とも食い入るように読みましたが、…

伊藤計劃「ハーモニー」1089冊目

「虐殺器官」を読んでから3年。やっとこれも読み…じゃなくて聴きました。 これが面白いんですよ、主な登場人物は少女たちなのにナレーターは男性。最初は男性のキャラクターかなと思うけど、ちゃんと聞いていれば女の子たちだとわかります。それにしてもなぜ…

森本萌乃「あすは起業日!」1088冊目

これもAudible。紙で読むつもりでリストに入れてたのを、見たらAudibleにあったので聞いてみました。これもAudibleに向いてるコンテンツだと思います。若い女性が書いた半フィクションくらいの小説を、主人公・著者のような若い女性(たぶん)が読むのは、リ…

鳥飼否宇「死と砂時計」1087冊目

これもどこかで推薦されてた本。架空の砂漠の国の、死刑判決を受けた人だけを収監した刑務所を舞台としたミステリーです。連作集の形をとっています。 もれなく死が待っているというシチュエーションで、場所や時間、道具立てには相当の制限があるのに、かな…

麻月りお「イケメン王子がいる水没寸前の王国で、日本語を教えることになりました!」1086冊目

日本語教師の方が書かれたとのことで、読んでみました。面白かった(笑) ベタといえばベタな、”ふつうの私が王子様と”ストーリーだけど、水没寸前の遠い島国からのイケメン王子ってのが、なさそうでありそうで、なんとなく危機感を持って読んでしまうし、い…

宮島未奈「成瀬は信じた道をいく」1085冊目

つづいてこちらもAudibleで。成瀬は高校を卒業し、当然のように京都大学に通っています。女子大生となった彼女は「観光大使」になり、小学生の弟子を持ち、けん玉でテレビに出演し、「ゼゼカラ」の相方と再会。今回もあきれるほど予想外な規模の大冒険を真顔…

宮島未奈「成瀬は天下を取りにいく」1084冊目

これもAudibleで。これはすっごく面白かったです。ナレーターが一人で語っているのに、成瀬とその親友 島崎、同級生の大貫や、成瀬に惚れる西浦少年とその友人 中橋。といった登場人物の口調や声音が明確に聴き分けられて、それぞれの人物像が生き生きと聞こ…