2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

米原万里「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」395冊目

まさかのノンフィクション。まず、ノンフィクションにこのタイトルをつける感覚がすごい。かつて、当代一のエッセイストと呼ばれた故・米原万里の本をちゃんと読むのは初めてです。 まず何が面白いかというと、人物描写が率直でおかしい。”あけすけ”過ぎて、…

児島和男「ナスレッディン・ホジャのお話」394冊目

「ナスレッディン・ホジャ」というのは、日本でいえば一休さんというより吉四六さん。とぼけていて、馬鹿なのか賢いのかわからないトルコのおじいさんなのですが、先日旅行したウズベキスタンでも絶大な人気。みやげもの屋で、このおじいさんのいろいろな場…

中山恭子「ウズベキスタンの桜」393冊目

さまざまな重要任務を歴任してきた官僚・政治家ですが、1999年にタシケントの日本大使館に大使として赴任した直後に、隣国キルギスで現地で働いていた日本人が誘拐される事件が起こったのは彼女のキャリアの中でも特に大きな難局だったのではないかと思われ…

片田珠美「自分を責めずにはいられない人」392冊目

続いてもう一冊読了。「自分を責めずにはいられない人」にも、当てはまるなぁ。がっかり。私の場合は、親から間接的に期待されたり追い込まれたりしたんじゃなくて、明らかに家族のなかで一番困った子という扱いをずっと受けてたんだけど、そういう人たちが…

片田珠美「上手に「自分を守る」方法」391冊目

わりと、ものものしいタイトル。私は、わりと「いいよいいよ」と仕事を引受けては、最後にやりきれなくなったり、「お前が全部悪い!」と逆切れされたりするという悪いクセがあって、わりあい被害者意識も持ちがちだと自覚してる。悪いクセを断ち切るコツが…

堀川恵子「永山則夫 封印された鑑定記録」390冊目

ノンフィクションです。集団就職で上京して、19歳のときに、たまたま手にした米軍の拳銃で、縁もゆかりもない4人を殺害して、裁判の末死刑になった永山則夫という人について、本人の手記を含めて本はたくさん発行されました。これは、最近になって知られ…

東田直樹「自閉症の僕が飛びはねる理由」389冊目

ジャンルとしては、エッセイかな? 「ビッグイシュー」に連載している彼の”往復書簡”で、考えの深い人だなぁと常々思っていたので、単行本を借りて読んでみました。この本は、短い一問一答を集めた形になっていて、自閉症というもの(どこからが”病気”か、と…

佐々木圭吾・高橋克徳「イキイキ働くための経営学」388冊目

新卒3年目くらいまでの若いサラリーマン向けというかんじの、初心者?向けビジネス書。「経営学とは」「組織論とは」といったことを、ざっくりざくざく解説しています。広く浅く、これだけでは「ちゃんと理解すること」はむずかしそうですが、”もやもやとし…