東田直樹「自閉症の僕が飛びはねる理由」389冊目

ジャンルとしては、エッセイかな?

ビッグイシュー」に連載している彼の”往復書簡”で、考えの深い人だなぁと常々思っていたので、単行本を借りて読んでみました。この本は、短い一問一答を集めた形になっていて、自閉症というもの(どこからが”病気”か、という区分が私にはよくわからない)についてわかりやすく答えてくれています。

巻末の短編小説や短いコラムも含めて、私この人、人間的に好きだなぁ。わかりにくくても、いつか通じ合うってわかっていればコミュニケーションを続ける努力ができる。でも、結果が予想できない状態で、ここまで彼を開いてあげられた家族や周囲の人たちの愛情ってすごいと思います。

自閉症の僕が跳びはねる理由 (角川文庫)

自閉症の僕が跳びはねる理由 (角川文庫)