2018-01-01から1年間の記事一覧
私のサンショウウオ好きを知っている友達が、買い与えてくれた。ありがとう、ごんちゃん。いつも嬉しいよ。私が飼っていたのは小型のサンショウウオで、体調は大人でも10数センチ。幼生(おたまじゃくしみたいな時期)は1〜5センチ程度でしょうか。わに…
国境なき医師団で何度も活動を経験した日本の助産師の女性が、地中海の難民を救助する船への募金を募っているのを、どこで見たんだろう?テレビで難民船にぎゅうぎゅう詰めの人たちの映像を繰り返し見ていたので、何とかしなければ!と、いくばくかの寄付を…
ほぼ、ガンになった村田喜代子自身の闘病記なのかな?八幡ものではガンが見つかってからあまり長く生きられなかった「ミツ江」はこの本では長生きして、自分自身のほうが闘病しています。モデルになったオンコロジーセンターを調べまくってしまったくらい、…
敬愛するレジェンド村田喜代子の新作。自伝とまでは言わないけど、鉄鋼の町での自分の生い立ちをモチーフにした小説です。ヒナ子は「ツクシみたいな女の子」。優しいけど子どもの気持ちはあんまりわからないおじいちゃん・おばあちゃんに娘として可愛がられ…
著者のTEDトークを見たとき、物怖じせずまっすぐに信じることを伝えようとする人だなー、と思いました。それが当然、それが普通といったふうで、まさか”偉い先生”とは思えない感じ。先週友人に誘われて、彼女を中心としたセミナーに参加したんだけど、TEDト…
この人の作品を読むのは初めて。同じ学校の女子たちを、それぞれ別の子を主人公にたてて描いた4つの短編集。冒頭の「フォーゲットミー、ノットブルー」は、やっかみが高じてイジメに至るイヤ〜な世界。ミステリーのない「イヤミス」みたいな。その後の3編は…
10年も前のビジネス書なんだけど、著者の講演を聞く機会があったので読んでみようと思いました。なかなか面白く、読み応えがありましたよ。一昔前なんだけど、もうiPhoneはあるし911の後だし、大方の現在を形作る物事は出揃っている気もします。彼はその…
全くのフィクションなんですね。朝ドラみたいなものかな。バーナード・リーチ、濱田庄司、柳宗悦、富本憲吉、高村光太郎・・・など実在の人物の中に、亀ちゃん、その息子、といったこの物語の中だけの人物が登場して、狂言回しのように彼らの努力を支えます…
職場の中の小さい書店の店頭で見て、こりゃ読まなきゃと思って・・・図書館で借りました。面白そうな場所があると、取るものもとりあえずすっ飛んで行って、いろんなものに驚いたり喜んだりガッカリしたり・・・という旅のしかたには共感できます。私はツア…
空港に早く着いてしまって、搭乗口には本屋もないし・・・と思った時にKindleアプリでこれをダウンロードして読んでみました。文字数少ないのでちょうど良かったです。 昔、彼が書いた本を読んで、面白かったので人に勧めたらその後収監されて「タイホされる…
宮永博史の、単独では久しぶりの著書。毎度おなじみ、”すごく有名”ではないけれどすごく頑張ってダントツの成果をあげている企業を見つけてきて、その強みを分析しています。読んでいるうちに自分のことのように思えてきて、(全然関係ないのに)嬉しいよう…
「驚きの介護民俗学」を書いたときは、民俗学者から大きな老人介護施設に転職して、迷ったり戸惑ったりしながら「聞き書き」を進めていた著者。その後その施設を辞めて、民家を借りて行っている小規模な施設で働くようになり、依然として忙しい日々の中から…
面白かった。本当に面白かったし、著者にすごーく共感します。少し前から「認知症カフェ」で簡単なボランティアに行ってるんだけど、何かをしてあげられるかもしれない、という勘違いは、参加者の人たちの話の面白さで吹っ飛ばされました。 どんな人にも日々…
図書館で予約してたのがやっと届いた。SF的な小説で、主人公は20代のオタクな青年。「カタストロフ・マニア」というのは彼が夢中になっているゲームのタイトルで、臨床治験で病院に閉じ込められてる間もずっとやってる。ある日病院で目が覚めたら、誰もいな…
面白かったけど、ダークファンタジーを読みたかったわけじゃないので、微妙。「イロ」が超能力の一種で、「途鎖」が土佐の同音異義国の異境だということはすぐわかったけど、「ソク」って何だったんだろう。何も説明しないで放置、ってのが恩田式なのかな。…
これも重層的な、いろいろな人たちの言い分が出てくる小説なんだけど、ちょっとオカルトっぽい方向に行き過ぎてる気がします。いやでもそれが神秘的で惹かれるんだけど。ミステリーというには美少女ロマンが強すぎるかな、と。 ディストピアじゃないの。暗い…
面白かった。立体的な織物みたいに、重層的に進んでいく物語。あっちのお話とこっちのお話が関係していたり、あの人の話とこの人の話が違っていたり、ということが作者はとっても好きなんだな。普通に聞いている話が途中から化けていく「・・・え?」という…
まさかこの本を偶然、オーストラリアに向かう機内で読むとは。JETROのオーストラリア支部で(冗談みたいに適当な)キャリアを始め、その後チェコのハヴェル大統領が主催する「フォーラム2000」財団理事、国際ペンクラブ理事などを歴任した、一見「偉い人」だ…
ファンタジー小説というべきかな?「在色者」、”色”という特殊能力をもつ若い青年たちのエピソードを集めた短編集。恩田陸の作品は、純文学に近いものしか読んだことがなかったので、こういうファンタジー的なものはちょっと意外だけど、前のめりで登場人物…
先日NHK文化センターで講義を受けて感動した島田雅彦が、日本文学を存分に語った1冊。200+ページの新書なのですぐに読めます。語り口が目の前で話してるようで読みやすい。そして偏っている。講義と同じだ。偏愛日本文学。文学もだけど政治に関しては一…
2002年の小説。16年前だ。みのもんた、川島なお美、田代まさし、小泉孝太郎といった実在の人々(と同姓同名の誰か)を主人公とした短編集ですが、今やお亡くなりになった人もいれば、話題に上らなくなった人もいて、こういう本を16年後に読むのってもし…
前からだけど、最近コンビニやファーストフードのレジで日本人を見ることがめっきり少なくなりました。これほど外国の労働者がたくさんいるのに、この国はまだ単一民族国家のつもりなのかしら。海外でも国内でも旅行が好きで、世界じゅうどこに行っても美し…
蜜蜂と遠雷 面白かったー!恩田陸の本はいつもだけど、感受性が鋭敏かつ強靭で、それを文章にする力が高いですよね。そして、音楽と音楽家に対する愛情に嘘がない。本当にすごい作家だなぁ。なんかバカみたいにベタ褒めだけど。 登場人物がそれぞれ痛みも喜…
面白かった。実際、ガルシア・マルケスの「百年の孤独」に似てるところがたくさんあるし、独特の、私が思っている典型的な日本の風景とは違う風景を見せてもらえてすごく面白かった。高貴で濁った血が流れる中本の美しい若者たちって、どうイメージすればい…
フランスにイスラム政権が発足する、という小説。「え!?』極右政党が一般人を攻撃するようになり、穏健派で常識派のイスラム党の党首に一気に人気が流れて、まさかの選挙結果により左派とイスラム党による連合政権が発足するんだけど、党首の実力で彼が大…
映画評論家、立花珠樹さんの著書がまた出ていました。タイトルが「男と女の」じゃなくて女が先なところが、著者の優しさを感じさせますね(笑)。この本でもオススメの作品100本が紹介されているのですが、この本特に私と趣味が合うなぁ!「エターナル・…
ものすごく面白い小説だった。荒唐無稽、抱腹絶倒、でも愛あり涙あり(あったっけ?)、しかし破綻なく、信じられないくらい新しかった。 読み進めるにつれて感じたことを時系列的に書くと・・・最初は悪魔らしき人物が登場してショッキングな事件を予告する…
書評かなにかで見て、図書館で借りられたらいいな〜と思って調べたら、たまたますぐ借りられてよかった。ギャラリーで働く若い女性が主人公で、幻の(生きているかどうかもわからない)アーティストと、ギャラリーを取り巻く不思議な人たちの世界を見事に描…