嵐よういち「おそロシアに行ってきた」485冊目

職場の中の小さい書店の店頭で見て、こりゃ読まなきゃと思って・・・図書館で借りました。
面白そうな場所があると、取るものもとりあえずすっ飛んで行って、いろんなものに驚いたり喜んだりガッカリしたり・・・という旅のしかたには共感できます。私はツアーばっかりだけど。

数年前にサハリンとウラジオストクハバロフスク、あとエストニアウズベキスタンという旧ソ連諸国に旅行したときに、ロシアの独特のおおらかさ(大雑把さ)と、どこか真逆な神経質さ、いろんなことを経験して、私が知ってた「欧米」とはどこか全く違う不思議な「ロシアらしさ」に興味が出てきました。その後「カラマーゾフの兄弟」読んでみたり、タルコフスキーの映画を片っ端から見たりして(本で触れられてる「罪と罰」はピーター・ローレ主演の映画が面白かったけど本は読んでないや)、ますますロシア的な何かに深入りしつつあります。

やっぱりモスクワとサンクトペテルブルク行かなきゃな・・・。でも「飛び地」のカリーニングラードにもゾクゾクするし、イルクーツクバイカル湖)は前からずっと行きたいし。「旅行作家」のようなことは友達もやってるけど、書籍としてやっていくには、面白おかしく語ることも必要なんだろうな・・・。

この本とても面白かったけど、とてもとても、この枚数で、大味でありながら繊細で不思議な、あの大国のことを知った気にはなれません。あと何回行けるかしら・・・。