2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

テッド・チャン「息吹」1047冊目

この人の文章は、ムダひとつないのに、密度がすごくて、読み進めるのにエネルギーが要る。スムーズに読めてわかりやすいのに、立ち止まって味わってから先に進みたくなる。寡作だから、あわてて読むのが勿体ない、という気持ちもあるかな。 コンピューターや…

村田喜代子・木下晋「存在を抱く」1046冊目

なかなか異色の対談書でした。村田喜代子は佐藤正午と並んで、この30年以上愛読している「文章の達人」。達人となるためには推敲に推敲を重ねる必要がありますが、この本は「文字起こし」そのものか?と思われるほど、言いよどみ、一ダイアログのなかの矛盾…

クシシュトフ・キェシロフスキ&クシシュトフ・ピェシェヴィチ「デカローグ」1045冊目

とっくに絶版になっていて古本価格が4000円超になってる。図書館にはあって、予約数0人でした。みんなもっと図書館行けばいいのになぁ。 映画版は「殺人(5)」と「愛(6)」の劇場版しか見てませんが、新国立劇場の舞台を今1~4まで見たところ。のこり4本…

松浦寿輝「花腐し」1044冊目

<小説と映画のネタバレがあります> 映画が印象的だったので原作も読んでみたくなりました。小説と映画はかなり違うらしいという認識で。読んでみたら、意外なところが同じで、意外なところが違ってた。 意外に同じところ:アパートの中の様子。アパートの…

パトリシア・ハイスミス「11の物語」1043冊目

映画の影響って大きいなぁ。私もこうやってこの本を読んでみたわけだし(幸田文も読んだ)、絶版になっていた本が再発売されてAmazonの「ベストセラー」になってるなんて。 「PERFECT DAYS」にちりばめられたアイテムのテイストはちぐはぐで、 石川さゆり vs…