出井康博「移民クライシス」1052冊目

”偽装留学生”や技能実習生が日本でさいなまれている問題について、まずこの本を読んでおけと言われて読んでみました。ほんとに、複数の問題をそれぞれ周到に取材して掘り下げた、読み応えのある本でした。ボリュームの割に中身が詰まっています。

日本語教師(ボランティアと非常勤講師という、この本にも書かれてるようにきびしい立場)としていくつかの国の人たちと話す機会はあるけど、これほどの本音は聞けてない。彼らの日本語力の問題もあるし、彼ら自身が問題や原因を把握しきれてないのもあるだろう。「自分の国の人間は信用できない」という言葉を聞いたことがある。それは、まだ日本の悪い人のことを知らないからだ。日本の悪い人のほうが周到にいい人のように振舞ってるんじゃないかな。

奇しくも今週末から私はハノイに飛ぶ予定。日本語学校や送り出し機関にも行ってみる予定だけど、私に何が発見できるだろう?できるだけのことを観察して、どこかに投稿するつもりなので、がんばります。