本)全般・その他
原題は「She Said」。この本の本質は誰かの名を暴くことではなくてワインスタインやカバノーの過去の性的暴行を公にして立証することなので、この邦題は不適当で煽情的なんだけど、本はとりあえず手に取ってもらうことに意義があるという意味では、宣伝効果…
マインドフルネスについて何冊か読んでるんだけど、瞑想を「ジョイ・オン・デマンド」って表現するのって軽くて面白い。深遠で難しそうな顔をしなくてもいい、瞑想を楽しんでいいんだよ、っていう著者の意図が伝わってきます。 瞑想はインドの昔の知恵だと思…
エッセイ集。これも面白かった。 小説と同様、すごくまともなんだよね、話者の感覚が。変な人が変なことを言うとドン引きするし、面白いほう、面白いほうに行こうとあえて志向してるところが、その人自身はちっとも変な人ではない。Twitterで私が勝手に思い…
どういう経緯か忘れたけど、この人のTwitterを半年くらい前からフォローしていて、彼の傍観者的な感じを面白がっています。 この本は彼のtweetを見てるのと近いけどちょっと違います。まとめて見られる。ちょいちょい、彼自身による補足が入る(←これTwitter…
この人のTwitterは本当に面白い。スコーン!と外してくる。で、笑わせる。 NHK広報の中の人だったときから、今に至るまで、常にどこかネジが外れたような、あえてネジをかっちり締めずに緩みを残そうとして、緩めすぎて外れかかってるような、予想外のつぶや…
面白かった。私も似た考えだったんだけどなぁと思った。若いころ、日本の人口減少傾向のことをなにかのデータで見て、子ども作らなきゃ!と思った。長くつきあってた人に「子どもが早くほしいから結婚しよう。いやなら別れて」っていって結婚した。。。 では…
感想をなんて書けばいいんだろう。 わずか250ページの新書で、世界史としての日本史を把握できるはずもなく、この本は「ネットやメディアから流れてくる断片的な情報をうのみにするな」「本を読め、勉強しろ、教養を磨け」「まず選挙に行ってないやつは行け…
いつも「所さん!大変ですよ!」で見ている、いまは好々爺ふうのモーリー・ロバートソン。アングラ好きな友達は彼のことを崇拝していて、そのギャップが埋められなかったので、一回彼の著書を読んでみようと思いました。 すご~く易しいことばで書かれた、本…
”負の遺産”に行く目的でどこかに出かけることはめったにないけど、行った先にそういうのがあるってわかったら必ず行きます。沖縄も、ベルリンも、広島も。一度だけボランティアツアーで福島に行ったのも、本当のことは自分の目で見て自分の足で歩いて知りた…
旅行が好きで、年がら年中空港にも行く私ですが、今まではあまり空港内の設備には気を留めないことが多かった。観光大好きで、少しでも空港滞在時間を短くしようとしてたから。それでも、遅延や乗り継ぎでどうしても長く滞在することがある。先日、台風で函…
「おもてなし」って、いろいろだなと考えさせられました。優しくあたたかく迎えること、というのはとても大切なおもてなし。コンシェルジュというお仕事は、さらに、夢を叶える、日本での滞在を忘れられないレベルに引き上げる、というハードルの高いミッシ…
面白かった。 波乱万丈、というのはこんな人生のことを言うのかな、と思います。 ご自身の意思を強く持ってもいるけど、周囲の人の紹介や勧めで大きく運命が動いていく。おおむねそれは助けになっていて、びっくりするくらいの結果をもたらすけど、たおれる…
面白い!この本を20歳で読んでたら人生変わったかも?いや、若いころは臆病で貧乏で病弱だったから、別世界のおはなしだと思っただろうな。定年が見えてきて、この先の“余生”に思いをはせる年齢になったから初めて、この本の面白さが実感できるのかもしれま…
すごく面白かったし、さだまさしのことを私はずっとあなどっていたなぁと認めざるを得ない気持ちなんだけど、看板に偽りあり! だってさだまさし自身は、一行も書いてないんだもん。 さだまさしを愛する、あるいは崇拝する、あるいは果てしない友情を注ぐヤ…
飛行機に長時間乗るとき、だんだん腰がつらくなってきたので、できればビジネスクラス乗りたいなぁ、安く乗るにはマイルの上級会員にならなきゃ!と思い立ったのが今年のお正月。ネットで調べるといろんな情報があって、試しにマイル塾というのに申し込んで…
あー面白かった。マイルを貯めるために沖縄とシンガポールとニューヨークを往復するのが賢いわけでもないけど、乗るのが楽しいから一日11回も国内線に乗り続けるのはお馬鹿さんというしかありません。でなければ子ども。でもパラダイス山元さんって、セン…
私のサンショウウオ好きを知っている友達が、買い与えてくれた。ありがとう、ごんちゃん。いつも嬉しいよ。私が飼っていたのは小型のサンショウウオで、体調は大人でも10数センチ。幼生(おたまじゃくしみたいな時期)は1〜5センチ程度でしょうか。わに…
国境なき医師団で何度も活動を経験した日本の助産師の女性が、地中海の難民を救助する船への募金を募っているのを、どこで見たんだろう?テレビで難民船にぎゅうぎゅう詰めの人たちの映像を繰り返し見ていたので、何とかしなければ!と、いくばくかの寄付を…
著者のTEDトークを見たとき、物怖じせずまっすぐに信じることを伝えようとする人だなー、と思いました。それが当然、それが普通といったふうで、まさか”偉い先生”とは思えない感じ。先週友人に誘われて、彼女を中心としたセミナーに参加したんだけど、TEDト…
この人の作品を読むのは初めて。同じ学校の女子たちを、それぞれ別の子を主人公にたてて描いた4つの短編集。冒頭の「フォーゲットミー、ノットブルー」は、やっかみが高じてイジメに至るイヤ〜な世界。ミステリーのない「イヤミス」みたいな。その後の3編は…
空港に早く着いてしまって、搭乗口には本屋もないし・・・と思った時にKindleアプリでこれをダウンロードして読んでみました。文字数少ないのでちょうど良かったです。 昔、彼が書いた本を読んで、面白かったので人に勧めたらその後収監されて「タイホされる…
「驚きの介護民俗学」を書いたときは、民俗学者から大きな老人介護施設に転職して、迷ったり戸惑ったりしながら「聞き書き」を進めていた著者。その後その施設を辞めて、民家を借りて行っている小規模な施設で働くようになり、依然として忙しい日々の中から…
面白かった。本当に面白かったし、著者にすごーく共感します。少し前から「認知症カフェ」で簡単なボランティアに行ってるんだけど、何かをしてあげられるかもしれない、という勘違いは、参加者の人たちの話の面白さで吹っ飛ばされました。 どんな人にも日々…
前からだけど、最近コンビニやファーストフードのレジで日本人を見ることがめっきり少なくなりました。これほど外国の労働者がたくさんいるのに、この国はまだ単一民族国家のつもりなのかしら。海外でも国内でも旅行が好きで、世界じゅうどこに行っても美し…
愛読している佐藤正午が、メールで若い女性ライターからの質問に答えるというか、書簡集を出しているらしいと知ったので、早速買って読みました。 文章教室みたいだ。1,2があると知らず3から読み始めてしまって、佐藤正午は若いライターに怒ってばかりのひど…
漫画家の柴門ふみが、長年雑誌などに書いてきたエッセイを集めた本。先日たまたま、彼女の夫である島耕作、じゃなくて弘兼憲史のトークイベントに参加したら、これが抱腹絶倒の面白さで、妻はどんな人なんだろうと興味が湧いてきました。 当たり前なんだけど…
やっと読み切った。最近ロシアや旧ソ連諸国に旅行することがあって、にわかにロシアを取り巻く地政学に興味が出てきてしまった。私が行ったウズベキスタンは、イスラム教徒の多い中央アジアの国だけど、旧ソ連の名残りが強く残っていて、文化の中継地点、混…
タイトルからは何の本かぜんぜんわかりませんね。よく働き効率よくお金を稼ぎ、そのかなりの部分を慈善活動に寄付して、それが実際に大勢の人や動物の命を救っていること、自分たちの将来に確実に効果をもたらしていること、を喜びにすること、また、そうし…
なんか鬼気迫る本でした。私はこういう、隙のない仕事をする人って好きです。世の中のビジネス本や啓蒙書には、少し調べた結果を自由自在にふくらませて、結局のところ自説を展開している、という本が多いといつも思います。面白ければ、趣味で読む分にはい…
すごく面白かった。三省堂の「三省堂国語辞典」と「新明解国語辞典」の編纂をそれぞれ主導した、ケンボー先生と山田先生の、辞書に関わるあらゆるエピソードをかき集めて、辞書を版ごとに精読し、浮かんできたヒントを丁寧につなぎ合わせて、ひとつの大きな…