新川帆立「剣持麗子のワンナイト推理」1068冊目

この人の「元彼の遺言状」を読んだ気でいたけど、多分、綾瀬はるか主演のTVドラマを見ただけだった。あれ面白かったんだ、彼女とバイト青年との関係性とか。

この作品でも、女性弁護士 剣持麗子が拾ってきた黒丑という青年の存在感が、イケメンでしっかり者なのにちょっと素性が知れなくて気になる。とにかく、ギリギリ、無理!とならないていどに意表をつく展開で、どんどん読ませるんですよね。

行間から立ち上がるような生々しい人物像は、あまり感じない…登場人物の姿は顔のない姿かたちのままだけど、みんな縦横無尽に動き続けていて、それを追っかけるのが楽しくてたまらない。という読書体験でした、私は。

「元彼」とこれの間にもう一冊あったらしい。順番間違えた。で、剣持麗子ではない連作集をいま手にしているので、そっちから読みます。