2019-01-01から1年間の記事一覧

えらいてんちょう(矢内東紀)「「NHKから国民を守る党」の研究」535冊目

この人と「レンタルなんもしない人」のTwitterをここしばらくフォローしてます。意識高く読み解いたり分析したりするつもりはなくて、この人たちなんか賢くて、言ってることが面白いんです。 N国党は、私も前々から怖いというか不穏というか、こういう立ち回…

デービッド・アトキンソン「新・観光立国論」534冊目

この人の本は3冊読んでるけど、旅好きで、この先旅行や観光に関係する仕事をしようと思っている私としては、これを読むべきだった。続編も早く手に入れて読もう。 日本は人口が減ってるのでGDPを上げるあるいは保つために生産性を上げるべし、なかなか少子化…

ウンベルト・エーコ「異世界の書 幻想領国地誌集成」533冊目

図書館のデータベースで見つけて借りてみたのですが、渡された本の大きさは23.8 x 16.8 x 3.6 cm、500ページ近くのオールカラーで重さ1.5キロという大著でした。価格はおよそ1万円。 あのウンベルト・エーコが、神話や伝説の世界に出てくる土地について広く…

櫻井成行「個人事業主のカンタンお金管理」532冊目

こういう本っていちいち感想を書くほうが無粋で、役に立つかどうかだけ☆で評価とかすればいいんじゃないかという気もします。かつ、こういう本を読んでるとこの先何を企んでるのか、勘繰られそうで面倒ですが、自分が忘れないためのメモを書いとこうと思いま…

劉慈欣「三体」531冊目

すごく面白かった。けっこうボリュームがあるけど、一気に読んでしまった。 エンターテイメントとして読み応えもあるし、イジワルな目で突っ込むつもりで読み込んでみても、科学的な破綻でしらけることもなかった。(斬鉄剣かよ?というナノテクのくだりは、…

えらいてんちょう「しょぼ婚のすすめ」530冊目

面白かった。私も似た考えだったんだけどなぁと思った。若いころ、日本の人口減少傾向のことをなにかのデータで見て、子ども作らなきゃ!と思った。長くつきあってた人に「子どもが早くほしいから結婚しよう。いやなら別れて」っていって結婚した。。。 では…

窪山哲雄「伝説のホテルマンが教える 大人のためのホテルの使い方」529冊目

空港に早く着いたら、書店の店頭にこの本があったので買ってみました。けっこう、ワクワク、ドキドキしながら。 でも、わりとなんていうか、伝説のホテルマンって呼ばれて気持ちよさそうにしてる本だった。 シーツを毎日替えてもらうことって本当に必要?家…

ビル・クリントン&ジェイムズ・パターソン「大統領失踪 上・下」527-528冊目

センセーショナルなタイトルですよね。みんながよく知ってるビル・クリントン元大統領が「書いた」小説ってことで。 実際読んでみたら、すごく読みやすく楽しめる、大衆サスペンス小説という感じで、これは明らかにジェイムズ・パターソンというベストセラー…

色川大吉「わたしの世界辺境周遊記〜フーテン老人ふたたび〜」526冊目

図書館で見かけて思わず借りたんだけど、このフーテン老人さんの本業は近代史の教授だったんだそうだ。Wikipediaや著書のタイトルを見ても、長年社会運動に参加、というより旗を振ってど真ん中で活動してきたようです。まだ日本からのツアーなど一つも出てい…

大槻奈那・松川忠「本当にわかる債券と金利」525冊目

金融のことを勉強するようになって数年。債券って国債以外ほとんど未知の世界で訳が分からないので、借りて読んでみました。 難しい・・・ひとことで言うと難しい。というか、なんで難しいかというと、具体的に債券(新規発売する国債や地方債以外)を売って…

田坂広志「使える弁証法」524冊目

なんとなく、心理学を悪用して人を思い通りにする本みたいなタイトルだけど、「世の中で求められている商品やサービスは、一定の法則で移り変わっていく」ことを述べた真面目な本でした。 キーワードとしては「ニューミドルマン」…御用聞きがコンシェルジュ…

及川卓也「ソフトウェア・ファースト」523冊目

日本でエンジニアといえば及川卓也です。DECはともかく(若い人はもう存在したことを知らない)、マイクロソフト、Googleと錚々たる経歴を積んだ後に、組織や開発プロセスのコンサルティングを主業に独立し、日本中のエンジニアたちに絶大な人気を誇る彼の近…

半藤一利・出口治明「世界史としての日本史」522冊目

感想をなんて書けばいいんだろう。 わずか250ページの新書で、世界史としての日本史を把握できるはずもなく、この本は「ネットやメディアから流れてくる断片的な情報をうのみにするな」「本を読め、勉強しろ、教養を磨け」「まず選挙に行ってないやつは行け…

Min Jin Lee「Pachinko」521冊目

今まで洋書は何冊買っても積みあがるだけだったんだけど、これは一気に読み通しました。韓国系アメリカ人の女性が、朝鮮半島から日本に渡ってきて暮らしている家族4代について書いた小説なのですが、アメリカではベストセラーになったそうです。 アイスラン…

森晶麿「ホテル・モーリス」520冊

1時間半くらいのドラマくらいの重さ、かな。面白く読めたけどノリが、私はちょっと年を取りすぎてるかも・・・。 ホテルが舞台と聞くだけで、ちょっとわくわくします。非日常のときめき、初めて会う人たちにちょっと緊張しつつ、ちょっと背伸びして接する感…

モーリー・ロバートソン「悪くあれ!~窒息ニッポン、自由に生きる思考法」519冊目

いつも「所さん!大変ですよ!」で見ている、いまは好々爺ふうのモーリー・ロバートソン。アングラ好きな友達は彼のことを崇拝していて、そのギャップが埋められなかったので、一回彼の著書を読んでみようと思いました。 すご~く易しいことばで書かれた、本…

井出明「ダークツーリズム~哀しみの記憶を巡る旅~」518冊目

”負の遺産”に行く目的でどこかに出かけることはめったにないけど、行った先にそういうのがあるってわかったら必ず行きます。沖縄も、ベルリンも、広島も。一度だけボランティアツアーで福島に行ったのも、本当のことは自分の目で見て自分の足で歩いて知りた…

齊藤成人「最高の空港の歩き方」517冊目

旅行が好きで、年がら年中空港にも行く私ですが、今まではあまり空港内の設備には気を留めないことが多かった。観光大好きで、少しでも空港滞在時間を短くしようとしてたから。それでも、遅延や乗り継ぎでどうしても長く滞在することがある。先日、台風で函…

角田陽子「名門ホテルコンシェルジュの心をつかむ上品な気配り」516冊目

「おもてなし」って、いろいろだなと考えさせられました。優しくあたたかく迎えること、というのはとても大切なおもてなし。コンシェルジュというお仕事は、さらに、夢を叶える、日本での滞在を忘れられないレベルに引き上げる、というハードルの高いミッシ…

えらいてんちょう「しょぼい起業で生きていく」515冊目

Kindle Unlimitedをとうとう申し込んでしまった。すると、こうやってサラサラと何冊でも本が読めるんだな。なんかちょっと怖い。 この本も、単行本を定価では買わなかったかもしれないけど、Kindle Unlimitedのおかげで、ハイボール飲んでる間に読んでしまい…

森本作也「SONYとマッキンゼーとDeNAとシリコンバレーで学んだ グローバル・リーダーの流儀」514冊目

タイトル長いよ!一見すると、日本のイケてるメーカーの社員として世界を回った後留学してベンチャーという、初めて聞くわけではない経歴なんだけど、この人はサウジアラビアやドバイ、フィンランドといった、日本と大幅に違う文化の国でそれぞれ1年以上の長…

照井邦子「恋するように生きなさい」513冊目

面白かった。 波乱万丈、というのはこんな人生のことを言うのかな、と思います。 ご自身の意思を強く持ってもいるけど、周囲の人の紹介や勧めで大きく運命が動いていく。おおむねそれは助けになっていて、びっくりするくらいの結果をもたらすけど、たおれる…

デービッド・アトキンソン「日本人の勝算 大変革時代の生存戦略」512冊目

この人の本は何冊か面白く読んでいるので、最新の意見を聞いてみたいと思って読んでみました。 最低賃金を上げるというのは、実現できれば素晴らしい。ただ、その判断ができるのが、最低賃金を決められる官公庁の人たちだったり、企業トップだったりするとい…

ジム・ロジャーズ「大投資家ジム・ロジャーズ世界を行く」511冊目

すごく面白かった。「冒険投資家ジム・ロジャーズ世界大発見 」の方がいわば続編。あっちが大型車で命の危険が少ないのに対して、こっちはまだ黒髪のジムが大型バイクで酷暑や極寒、砂漠や湿地、世界中を回ります。全く命知らずな! 1980年代の世界は、ロシ…

芦沢央「火のないところに煙は」510冊目

どこかで書評を見て、面白そう〜、怖そう〜、と思って借りた。 面白かったし怖かったけど、ちょっと脈絡をつけようとしすぎてる気がしました。「リング」「らせん」・・・一連のあのシリーズみたいに、どんどんルール変更が行われていく中で、あとの方の巻で…

ティモシー・フェリス「週4時間だけ働く」509冊目

この本が、その後の日本の一部の人たちの仕事観を根本的に変えた・・・と聞いて、さっそく図書館で借りて読んでみました。 この著者は、すごく現実派、実践派なんですね。自分でやってみたことしか信じない。この考え方を貫くのは、周囲とのあつれきがすごか…

船ヶ山晢「お金と自由をもたらす最速の稼ぎ方」508冊目

最近こういう本読むこと多いな。普通なら読まないタイプの本だったけど、読んでみたら至極真っ当だった。 製造業が「顧客志向」の大切さに気づいたのはもうだいぶ前のことだけど、これは例えば「すでに顧客を持っているライバルのところに行って、協力するこ…

ジム・ロジャーズ「冒険投資家ジム・ロジャーズ世界大発見」507冊目

面白い!この本を20歳で読んでたら人生変わったかも?いや、若いころは臆病で貧乏で病弱だったから、別世界のおはなしだと思っただろうな。定年が見えてきて、この先の“余生”に思いをはせる年齢になったから初めて、この本の面白さが実感できるのかもしれま…

柚木麻子「BUTTER」506冊目

(ネタバレあり) わりと変わった小説だなぁ。 冒頭から最後まで、なにかとバターに寄せた話の展開になっていて、もうエシレバターを固まりで買ってきてバクバク食べたくてたまらなくなります。 乳製品会社のパンフレットに連載された小説(バター販促品)と…

奥村聡「0円で会社を買って、死ぬまで年収1000万円」505冊目

読み終わってタイトルを見たら、なんてまぁ都合のいいタイトルなんでしょう。そんな美味しい話、簡単に見つかるわけありませんね。もちろん、ちゃんと利益を上げ続けられる企業を買って、しっかり維持、発展させていくことが前提です。 「300万円で会社を買…