半藤一利・出口治明「世界史としての日本史」522冊目

感想をなんて書けばいいんだろう。

わずか250ページの新書で、世界史としての日本史を把握できるはずもなく、この本は「ネットやメディアから流れてくる断片的な情報をうのみにするな」「本を読め、勉強しろ、教養を磨け」「まず選挙に行ってないやつは行け」といった警鐘を鳴らすために書かれた本です。私自身、日本史もだけど世界史の知識がゼロに限りなく近いことをずっと恥ずかしく思っているけど、じゃあ今から本気でどこまでやるんだ?身に着くと思ってるのか、身に着けたところで私のような木っ端会社員がどうするんだ、立派な社長にでもなれると思ってるのか?としょんぼりしてしまいます。

でも、会社員の立場を捨てて、例えば明日から添乗員をやります!と思ったところで、外国から来る教養溢れる人たちに、日本の世界遺産をどのように説明できるのか。小さい世界で同じ人たちとだけ暮らしていくなら、学校で習った以上の勉強はしなくていいのかもしれないけど、私はいつも新しい刺激を求めるほうなので、何も知りませんというわけにはいかない。

この本には、読むべき本の長いリストもついてます。私の場合、まず日本史と世界史の教科書を読みなおすべきだと思うけど、そのあとでも先でも、少しずつ彼らの教えに従って本を読んでいこう、と思います・・。