ウンベルト・エーコ「異世界の書 幻想領国地誌集成」533冊目

図書館のデータベースで見つけて借りてみたのですが、渡された本の大きさは23.8 x 16.8 x 3.6 cm、500ページ近くのオールカラーで重さ1.5キロという大著でした。価格はおよそ1万円。

あのウンベルト・エーコが、神話や伝説の世界に出てくる土地について広く深く考察し、調査したとんでもないボリュームの博物誌です。と思ってワクワクドキドキしながら借りたんだけど、エーコ氏はとても誠実な博物学者であってここでは幻想小説家ではないので、奇妙奇天烈な歴史的資料の羅列と分析に徹していて、西洋の神話にも世界史にもうとい私には、読み進むのがなかなか厳しい本でした。すごく美しい図版がたくさん載ってるし、素晴らしい本でしたけどね。はぁ~~(不足している知性のさけび)

異世界の書―幻想領国地誌集成

異世界の書―幻想領国地誌集成