この人の本は3冊読んでるけど、旅好きで、この先旅行や観光に関係する仕事をしようと思っている私としては、これを読むべきだった。続編も早く手に入れて読もう。
日本は人口が減ってるのでGDPを上げるあるいは保つために生産性を上げるべし、なかなか少子化対策が進まない上に移民枠の増大もうまくいきそうにないなら、観光客という一時的な短期移民を増大させるべし、という彼の主張は、この本でも一貫しています。あくまでも一泊300万とかの超豪華ホテルに泊まる超富裕層を対象にしようとしてるけど、ふつうの日本人には「1、2、3、たくさん」みたいな感じで普通の五つ星ホテルのスイートルームを超えるものはまったく想像の外にしかないと思う。でも、私も日本中回ったり、いろんな国に行ったりして思うけど、日本の案内表示や地方に行ったったときのバスや電車の乗りづらさ(ルートが難しかったり切符が買いにくかったり)はまったく同感です。整備はぜったいに必要。
そのうえで、自分にお金と機会があるなら何をするのがいいか?
たとえば、日本中の案内アプリが一覧できるサイトを作る。
必要なのにアプリがない観光地や文化施設があったら、それを作る。
きちんとお金をいただいて、それを文化財の整備費に充てる。
…とか、やるべきなんだろうなと思います。問題はどこまで、あるいは何割の自分のエネルギーや時間をそれに費やすかだな。いろいろ考えなきゃいけないことがあるなぁ…。
デービッド・アトキンソン新・観光立国論 イギリス人アナリストが提言する21世紀の「所得倍増 [ デービッド・アトキンソン ]
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