齊藤成人「最高の空港の歩き方」517冊目

旅行が好きで、年がら年中空港にも行く私ですが、今まではあまり空港内の設備には気を留めないことが多かった。観光大好きで、少しでも空港滞在時間を短くしようとしてたから。それでも、遅延や乗り継ぎでどうしても長く滞在することがある。先日、台風で函館行きをキャンセルしてとどまった札幌で、外を歩こうにも雨がひどくなってきたので、出発の6時間前に新千歳空港に行ったら、さらに2時間遅延したので、つごう8時間も滞在したんだけど、まったく退屈しなかった。むしろ、もっと時間があればよかったのに・・・というくらい、あまりの充実ぶりに心底驚くという経験をして、改めて空港の楽しさを痛感しました。で、おもむろに興味が出てこの本も調達してみたという次第。

新千歳空港には、ちなみに、温泉(休憩室や宿泊室まである)や映画館があるし、ロイズやサンリオのミュージアムもあるし、ラーメン博物館まである。搭乗ゲートにもフードコートがあって、白い恋人ソフトクリームだって食べられます。

そのていどの興味の出てきた人にぴったりの、空港学?入門書として相当よくできた本です。新千歳みたいな空港のエンタメ化の背景や、空港の仕組み、成り立ち、空港で働く人たち、日本や世界の素晴らしい空港の話など、マニアではない一般人にも興味深く楽しく読める本です。

もっともっと知りたい気もするけど、本を読むより、私はやっぱりあちこちの空港に自分で行ってみたいな。そしてこれからは、もう少し長めに滞在して、もっといろんなものを見たり経験したりしてみよう、と思うのでした。

旅行好きな人ならぜひ一度読んでみてほしい、良書でした!