ブレイディみかこ「ジンセイハ、オンガクデアル」954冊目

「ぼくはホワイトでイエローで、ちょっとブルー」で著者を知ったので、それより前、2010年代に書かれたエッセイ集はちょっと過激で面白いです。2022年の「両手にトカレフ」で、内に秘めた激しさを見た気がしてたけど、今に始まったわけではなくて、上へ突き上げる闘争に共感するパンク精神は彼女の背骨だったんだな、と納得します。

それに、長年幅広く英国音楽を聴いてきた造詣の深さも実感します。ひとつのものを広く、深く、長く、続けないと見えてこない、聞こえてこないものってあるんだろう。音楽に関しては、推しが変化したり辞めてしまったりして「好きなものがない時代」が来てしまうと、そのジャンルに触れることを止めてしまう、というのを何回かやってすっかり遠ざかってしまったので、あの頃好きだった人たちは今どうしてるんだろう?とときどき思うだけになってます。私の生活はぶつ切りすぎて、一本通った柱がないみたいだ。ま、いっか。