日本語教師の勉強を始めてから、ますます言語の面白さに興味が湧いてきました。とくに言語と言語の「キワ」ですね。日本語でいえば小笠原の英語と日本語が混じったクレオール言語とか、琉球語とか、このアイヌ語とか。今の琉球語やアイヌ語もたぶん、文法は元の言語でありながら日本語の語彙が混じったクレオールの一種なのかもしれません。(日本語も、日本語文法に漢語や外来語が混じった言語だし、それを言うなら英語だってなんだってそうだが)
私は言語に興味があるけど堪能ではないので、この本一冊ぱらぱら見たくらいで単語ひとつ覚えられないどころか、言語体系の特徴も全然あたまに入ってきません。そんな状態の私が添付CDを聞いていて思ったのは「聞いてるだけなら、音やイントネーションに全く違和感がなく、知らない専門用語を使った日本語の会話に聞こえる」ということ。これも、日本語を話すことの多い現代のアイヌ語話者の発音が日本語に寄ってきているのかもしれません。
言語の天才っていいなぁ。高野秀行さんみたいに、すぐに簡単な言葉を覚えて、現地の人同士みたいに会話ができたらどんなに楽しいだろう。
私はこの本と同時に、「ベトナム人に日本語を教えるための発音ふしぎ大百科」と「ゼロから1人でベトナム語」という本もパラパラと読んだのですが、やっぱりダメだわ・・・。あまりに脳が老化していて、新しい表記文字体系はさっぱり入っていけません。日本語を教えてるベトナム人の生徒たちに、ある日とつぜんベトナム語で話しかけて驚かせるのは、あきらめるわ。。。