この著者は、10年前から自分の経験や研究から独自の「英語速読」のセミナーを立ち上げていて、私もこの「英語速読」講座をちょっとだけ体験してみたことがあります。私の場合、英語はもちろん日本語の本を読むのもゆっくりな方で、以前はたくさん本を読む人間ではなかったんだけど、社会人大学院に通ったときにドSの教授が毎週膨大な課題を出すのに食いついていったおかげで、気が付いたら本を読むのが早くなっていました。だから、それが英文でも可能だということが感覚的に理解できます。
英語速読セミナー、始まる前と終わったあとで、実際、早く読めるようになったんですよ。ちょっとびっくりした。でも、体験しただけで続けなかったので、今でも英文は視線を文頭から文末まで動かしながら出ないと読めない・・・。日本語なら、目を行のまんなかあたりに置いたままどんどん読めるので、スピードは天と地ほど違います。まあ、この先英文を大量に読む機会はあまりなさそうだし、話すほうはいい加減だけど話せてるから、英語に関しては速読をこれから学ぶつもりはないです。
問題は、やっと本腰をあげて勉強しているスペイン語だ・・・。メカニズムは言語にかかわらず同じなので、私の場合はこの本を読んで、そのとおりに素材を集めて、スペイン語の本を読むべきなのだ。「はじめて学ぶ人」段階をようやく抜けて、「初級」の真ん中あたりへ進みたいところ。まだ語彙がぜんぜん足りないし、時制は理解できてない。最重要動詞の活用もまだデタラメ。この状態なら、スペイン語のこども用の本でも読んでみるべきかな・・・。
速読のポイントの一つは、大した意味のない「つなぎ」の言葉がどの言語もけっこう多いってことじゃないかな。そう考えると、一番無駄が少なそうな中国語はどうなんだろう。中国語にも「つなぎ」があるんだろうか。速読は可能なんだろうか。
日本語を学ぶ外国人のおとなには、日本語のどういう文章を読んでもらうのがいいんだろうか。童話よりは「やさしい日本語ニュース」のほうがいい気がするな・・・語彙は難しそうだけど。
語学学習は仕事上も生活上もずっと私には関係があるものなので、速読の取り入れ方はずっとチェックしていこうと思います。