恩田陸「終わりなき夜に生まれつく」474冊目

ファンタジー小説というべきかな?
「在色者」、”色”という特殊能力をもつ若い青年たちのエピソードを集めた短編集。
恩田陸の作品は、純文学に近いものしか読んだことがなかったので、こういうファンタジー的なものはちょっと意外だけど、前のめりで登場人物たちに入り込んでグイグイ書いていることが伝わってきます。彼女の元々のスタイルがこれなのかもね。(女子大の英文科を出てまあまあバリバリ働いてる私たちが、再会して話すとやっぱりオタク的に文学作品を読みふけっていた過去が見え隠れする、というようなもので)

人物たちのキャラが実によく立っていて、続きが読みたいな〜〜と思ってたら、人気作品の「前日譚」なんですね。ですよね〜〜〜。あわててその「夜の底は柔らかな幻」の方も読むことにしました。こっちはすぐに借りられました。