恩田陸「ユージニア」477冊目

これも重層的な、いろいろな人たちの言い分が出てくる小説なんだけど、ちょっとオカルトっぽい方向に行き過ぎてる気がします。いやでもそれが神秘的で惹かれるんだけど。ミステリーというには美少女ロマンが強すぎるかな、と。

ディストピアじゃないの。暗いユートピア。謎の言葉「ユージニア」から広がるその世界の美しさに、ちょっとうっとりしました。