教授に薦められて読んだ。
1866年に貧しい農家の子として生まれて、努力に努力を重ねて東大農学部を首席で卒業、一代で巨万の富を成した「伝説の億万長者」が、晩年に自分の生き方やお金に対する考えをつづった本です。
感想:本人も言ってるんだけど、当たり前のことを当たり前に書いてある本です。『金持ち父さん』みたいなのじゃなくて、地道に働いて給料は必ず四分の一を貯金し、投機でなく投資し、もうかったら元金を戻してもうけだけを遊びのつもりでまた投資する。
どんなに給料が少なくても、もっと少なくても生きていけると考えて必ず1/4貯金する。
怠ける天才より努力する凡才の方が勝てる。
とかね。
でもお金についていえば、一番偉いのは、1/4を除いたわずかな給金を渡されて毎月やりくりしてきた奥さんだったりして・・・。
若い頃はずいぶん生意気を言って、周りの人たちに煙たがられたこともあったようです。自分のためでなく、周りの人を立てるようにしたら、うまくいくようになった、というような、これも当たり前のことを書いています。
普遍的な真理ってあるんだなぁ、やっぱり。と実感しました。昔の人が口をそろえて言うことは正しい。とかね。
『金持ち父さん』を読んだりライブドアの繁栄と転落を見たりして、お金なんて・・・と厭世的になってる人がいたら、こういう本を読むといいと思います。要は努力してたくさん稼いでよく使え。ってことです。 以上。