西岡常一・宮上茂隆・穂積和夫「法隆寺 世界最古の木造建築」37

日本人はどのように建造物をつくってきたか Ⅰ だそうです。

表紙をひらくと、「小学6年以上」と書いてあります。大きさはA4。絵本ともいえます。・・・乱読にも程があるって?違うんですよ、内容はきわめて高度な建築技術のことを、とても平易なことばと全ページ精緻なイラストで解説するものです。しかもこれ学校関連です。つながりはよくわかりませんが、宮大工は日本古来の技術経営である、かなんかで、もうすぐ伊勢神宮法隆寺をまわる合宿に行くので、その予習として読んでおけと、大先生が学生どもに買い与えてくださったものです。

しかしすごい本ですよ。精緻なだけじゃなくて楽しいイラスト、複雑な構造や建築の順序を、小学6年でも本当にわかるように、正しくやさしく説明した文章・・・。建築上の問題点と、それにどうやって対処したかもちゃんと書いてあります。今回の旅は観光じゃなくていわば修学旅行ですから、これをあらかじめ読んでから見学に行くってのは、行ってわけもわからずに見るのと大違いです。これは・・・はまりますね。建築マニアになってしまいそうです。

日本建築の部品は、雲肘木(くもひじき)、笹刳り(ささぐり)、軒丸瓦(のきまるがわら)等々、美しいものがたくさんあるのですが、それらの名前自体も美しいやまと言葉です。

で、この次にたまたまチベット旅行記2を読んだりするんだけど、別に仏教マニアではないです・・・。建築方法もまったく違うしなぁ。チベットブータンの寺院はいったい何年くらいもつんだろう・・・。

とりあえず修学旅行、楽しみです。