真保裕一「真夜中の神話」90

インドネシアカリマンタン島にいるまだ年端も行かない巫女(地元の言葉でドゥクン)に命を救われた日本人薬学者の女性が、最初はその癒しの秘密を探ろうとし、やがて巫女が追われていることを知り、トラブルに巻き込まれながら彼女を助けようとする・・・。

いろんな学者がやけにウンチクを語りたがるのがちょっと面倒。特に感動はしませんでした。宗教や超現実を肯定したいのか否定したいのか、作者の意図がどっちつかずな印象で、言い訳のように後付でたくさん説明するのが、いさぎよくない。

せっかくジャングルに分け入っていくんだから、めくるめく展開の熱いドラマを繰り広げてほしかったなぁ。

以上。