バーンド・H・シュミット「経験価値マネジメント」96

カスタマー・エクスペリエンスだとか、データに頼らない全方位マーケティングだとか、この辺がネタ元だったのね。と思った。この本自体は同氏の「経験価値マーケティング」って本(1999年に書かれたもの)の続編、理論編に対する実践編という位置づけらしい。「・・・マーケティング」の方は現在残念ながら絶版で、マーケットプレースでは割高な値段がついてます。こっちも手配したんだけど、紀伊国屋の店頭で買えた続編のほうを先に読みました。

あとがきによると、B.J.パインⅡ&J.H.ギルモアの「経験経済 エクスペリエンス・エコノミー」という本が少し前に出て、その頃から日本のマーケティング業界でも「経験価値」って言葉が流行しはじめたらしい。

US本社でマーケティング戦略を練ってる人たちに、これからはちゃんと出典も教えとけと言いたい。いちいち末端の東京で、USではやってるマーケティング手法を調べる暇もないし、原典の意図がどれくらいゆがんで自分たちに到達したか調べることもできないでしょう・・・。

学校で先生方に徹底的に叩き込まれるのは「原典に当たれ」ということ。それを実践していくうちに、たいがいの考え方は、一番最初のひらめきには、学ぶものがある。光るところがある。「xxの考え方を理解するための本」とか「△△理論の応用」とか、別の人が書いたものなんか読むと、どんどん逸脱していってしまいに訳がわからなくなる。ギャップが巨大になっているということを、きちんと戦略担当者に説明して、正しい調整ができる人があまりいない。

この本で強調してるのは、いままでのマーケティング手法は顧客を馬鹿にしてる。『結局、顧客をまじめに扱うことにつきる』ということ。顧客というなかには、取引先も含まれる。

なんか、最近思うんだけど、外資系企業の問題って本社じゃなくて、現地の人が上(本社)ばっかり見ないで現地のお客さんとどれだけ真剣に向き合えるかってことかもしれない。日本の社員は、ハーバードのMBAとるより、日本の取引先をもっと知るために日本の学校にはいったほうがいいんじゃない?っていう風に、私は考えるわけだ。人によって目標も違うし、合わせてくれとは思わないけどさ・・・。

さて、1冊目も届いたので、読まなければ。