高野秀行「イスラム飲酒紀行」750冊目

もうタイトルからして禁忌な感じ。イスラム教徒の多い国は、ウズベキスタン、ドバイ、マレーシアに行ったけど、観光客が行くレストランではそれなりにお酒飲めたような記憶があります。でも現地の人は飲んでなかったなー。なるべく地元に近いワインを買ってホテルで飲んだりもした。でももちろん、現地の人と酒盛りする機会はなかった(ガイドの青年をホテルの酒盛りに引っ張り込んだことはあったけど)。この本で高野さんは「そうは言っても若い男たちは隠れて飲んでるんじゃないか」と当たりをつけて、酒のにおいを追います。そう言われてみれば、それもそうだよなぁ。よくここまで突っ込めました。酔っぱらってすぐ友達になって、ばんばん家に招待されてしまうこの人の人望というか人間力が、人見知りな私にはまぶしいです。

今回も面白かった。引き続き、読み続けてみます。