この本はずっと気になっていたけど、原作を読むのをずっと躊躇してました。事実の重さに耐えられる自信がなくて。少女漫画として描かれたものなら、少なくとも、残酷さを強調することはないだろうと思って、やっと重い腰を上げてみた次第です。
文字で読むのがキツイものを絵で見るのはもっとしんどいのでは?と、読み始めてから思ったけど、絵のタッチが柔らかくて、特に動悸も起こさずに読み切れました。巻を追って残酷さが増すのかなと思ったら、むしろ最初のほうがきつかったような。(1,2巻を読んでからだいぶ時間が経ってしまったので詳細は忘れてしまった)
印象としては、ロシアの女性には自分から志願して戦闘に参加したたくましい人も多いけど、女性という性にはどこの国、どこの民族でも共通の部分があって、(個体差はあると思うけど)産み育てるとか慈しむという場面も多くて少しほっとします。
言葉がでないくらいひどい目にあった女性も多いけど、それでも強く生きようとする人も多い。第4巻の巻末にはウクライナに関する概略と参考書が載っていて、少しは読んでみなきゃと思う。でもこういうのって、読めば読むほど、知れば知るほど、身動きがとりにくくなる部分もあって・・・。私はロシアとお友達のキューバやベトナムが好きだし、ウクライナでは敵視されることも多かったらしいユダヤ人も好きだ。ウクライナの人の前であえてそういう話はしないほうがいい、という忖度は、性暴力者におもねる忖度とは違うと思ってる。最近はイスラエルとパレスチナの問題も大きくて、私は話す相手の宗教を思い出しながら話をすることが多い。彼ら彼女たちをこれ以上傷つけたくないけど、ソコツな私の言語コントロール能力は足りるんだろうか。神様、私の口がうっかり言ってはならないことを口走らないよう、どうぞ見ててください。。。