三島由紀夫「三島由紀夫レター教室」365冊目

なんて面白い本なの!
三島由紀夫という人を誤解してました。
彼は頭でっかちの天才マッチョなんじゃなくて、人間の裏も表もすべてわかり尽くして、贅沢も思いのままもやりつくした人だったんだ。。。
彼が読者にお手紙指南をするという体裁で、架空の5人の人物のあいだの手紙のやりとりを提示して、よいところ悪いところを指摘しつつ、物語としても成立しています。これを女性雑誌に連載したそうで、若干読者はどうせ女だとかどうせ学がないと見切って上から目線で書いているからこそ、彼の考えがよく出ていて実に実に面白みが深い。

やっぱり昔の巨匠って天才だなぁ。