ジョージ・オーウェル「1984年」367冊目

 

これがあのディストピアの伝説の小説か〜。

すごく面白くて、そしてなんともいえない終末観。

小説の半分くらい、体制に取り込まれるための自己改造に割かれてるのが衝撃でした。読んでいて、書いてる人が反体制なのか体制派なのかわからなくなってくる。

世界観に隙がないからか、本にずぶずぶと入り込んでしまって、自分が主人公ウィンストンになったように追い詰められて、しまいにビッグ・ブラザーを崇拝しなければいけないような気持ちになってくる。

といっても、思い浮かべるウィンストンは「未来世紀ブラジル」のサムの姿をしてる。

 

ディストピア・・・本当に夢を打ち砕く未来だ。

 

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)