スチュアート・マクブライド「獣たちの葬列」838冊目

原題は「A Song for the Dying」、死にゆくものへの歌。一方の邦題はバイオレンスアクションって感じがするけど、内容は原題とも邦題とも違って、クライムサスペンスだった。ただ、警官が悪いヤツや乱暴なヤツばかりで、スコットランドではそうなんだろうかと心配になってしまう(そんなわけないか)。

翻訳が、自然な日本語というより、少年マンガ雑誌のせりふみたいに読者をあおり気味でちょっと私には読みづらい。トリック?や「オチ」は、どんでん返しがあるけど結末にはあまり納得感がない。知的じゃない犯人という設定で、いろいろ抜かりがあるのに生存者の記憶がなさすぎるし、だいいち電話の声が・・・(これ以上のネタバレは避けよう)

映画化されたら私が見に行かないタイプの作品になるんだろうな・・・という感じの本なのでした。