私立探偵 濱マイク 8 石井聰亙監督「時よとまれ、君は美しい」321

久々に二回見ました。やけに見応えがあるなと思ったら、監督が石井聰亙です。

バイオレンスのシーンが胸にガツンと響きます。構成の起伏もシーン転換のタイミングもスカっと決まっていて、45分間という短さを感じさせません。ゲームやニュースサイトの画面もそれぞれのキモをとらえているし、なにしろドアを開けるシーンひとつをとってもカツーン、カツーン、と決まって、いい音楽みたいにゾクゾクしますね。どの回も、少なくとも静止画を見るととても魅力的だけど、この長さをしっかり構成して見せることとか、タイミングの妙とかが、映画というサイズをずっと作っている人とそうでない人の差なのかもしれません。

今回のストーリー:依存性の高い「YES」というネットゲームが禁止されたが、ユーザーたちがその開発者をカリスマにまつり上げて新興宗教を興す。実はそのカリスマは、マイクが子どもの頃に一時期一緒に過ごした孤児の姉弟の、弟のほうだった。マイクに助けを求めてきた姉を救おうとして、マイクは事件に巻き込まれていくが、裏には裏があり…。

弟役に、まだ若い瑛太がEITA名義で出てます。(影が薄いけど)

姉役の渡瀬美遊がとても素敵で、まさに、この瞬間の彼女の美しさを記録した映画です。

今回も、マイクが着てる、いったいどこで買ったんだ!?という感じの青い花柄のシャツがステキ☆