なにかのきっかけでTwitterをフォローするようになった、ユーモアセンスあふれるお坊さんの書かれた本。うちも浄土真宗だからか、親しみが持てて面白く読めました。
仏教って身近なようで良く知らない。大昔に日本史で、親鸞が浄土真宗で空海が真言宗で、みたいな暗記をさせられたところで知識が終わっています。この本では、お釈迦様がどういう方で、お経とはどういうもので、その後日本に伝来した仏教がどんな風に宗派に分かれていったかが、すごくわかりやすくシンプルに説明されていて、なんかぱっと視界が開けた気さえします。第二部は今の現役の、各宗派のお坊さんたちと智海さんとの対談で、宗派の特徴を浮かび上がらせつつ、「自分に合う宗派が見つかったかな?」とあくまでも屈託がありません。このおおらかさ、いいなぁ。違いを知り、それもいいね、そして自分は自分。紹介された宗派・お寺・お坊さんは、
真言宗:?寺 蝉丸P住職
日蓮宗:浄泉寺 渡邊晃司副住職
臨済宗:龍雲寺 細川晋輔住職
浄土宗:光琳寺 井上広法住職
そして浄土真宗:永明寺 松崎智海住職
最後の章は智海さんのお寺の紹介、日々の生活や、お寺の役割、お寺でできることなどを、これまたすごくわかりやすく述べています。さすが元教師。
いやー、予想を超える面白く良い本でした。宗派の違いとか、あとあと見直したくなることもありそうなので、一家に一冊置いておくと良いんじゃないかなと思いました。