2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

小林真樹「日本のインド・ネパール料理店」900冊目

ものすごく面白い本だった! ご近所散歩から飛行機を乗り継いで行く地球の果てまで、あらゆる旅を続ける私としては、徒歩で行ける非日常である「その国で生まれ育った人がやってるレストラン」に行くこともまた、旅の楽しみのひとつ。同じ著者の「食べ歩くイ…

川上未映子「春のこわいもの」899冊目

6つの短編が収録された単行本です。どれも面白かったけど、「くすり」と共感するには笑いがなくて、どきっとして目が覚めるという驚きもなかったかなぁ。わりと面白かったよと読み飛ばしていいんだろうか。この作者は、もっと深い、いわゆる”爪あと”を読者に…

友利昴「エセ著作権事件簿」898冊目

面白かった。刺激的だった。タイトルやデザインのテイストがトンデモ本やゴシップサイトみたいだし、文中ちょくちょく英語の四文字言葉に相当しそうな表現が出てくるけど、これはおそらく、法律書を読まない一般の人たちのための由緒正しい法律書だと思いま…

地球の歩き方BOOKS「世界のすごい駅」897冊目

最近。このシリーズをぱらぱら読んでうっとりするのが日常になってるな。 旅行行くときは国内。これでは「兼高かおる世界の旅」を見ていた戦後世代じゃないか。まぁこれも楽しいからいいか。(環境に順応するタイプ) さて恒例の「私はこの中の何カ所に行っ…

恩田陸「puzzle」896冊目

この作家は、”しつらえ”を作るのがうまいなぁ。ワクワクしながら読み始めて、わずかずつ明かされる謎にドキドキする。この作品に関しては、何重にも重なる複雑な構造があるわけではないのと、映像化しやすいイメージが続くので、テレビのスペシャルドラマみ…