中川ワニ「家でたのしむ手焙煎コーヒーの基本」736冊目

前に通販で「コーヒー焙煎入門」みたいなのをやったことがあるのと、生豆が焙煎したものより圧倒的に安いことから、半隠居後はひまなときにいつもコーヒー豆を焙煎しています。映画みながら、テレビみながら。焙煎のやり方は、もう体で覚えるしかない。豆はなまものだし生き物なので、今回うまくいったと思っても、同じ豆であっても全く同じような焙煎は二度とできない(まだ腕がない、というのもある)。ずっと試行錯誤してるけど、ときどきヒントを探してネットを検索したり。

先日「青春18きっぷ」でなんとなく行ってみた軽井沢の美術館のショップで、なぜかこの本を売ってたので、買ってみたわけです。オールカラーのこじんまりとした本。やっと、ゆっくり家でひもとく余裕ができました。

ネットの情報は、How toが多い。焙煎前に豆を洗うべきかどうか、何分以内に洗うのか、焙煎のときの火の強さや時間は、「一ハゼ」と「二ハゼ」をどうとらえるか。。。豆の具合や水分量によって違うから、時間だけ計っても意味ないんだよな。かといって自分で「今だ!」と思えるほどの感覚はまだない。

著者の方が、インドネシアで現地に住む人のお宅に行って豆を焙煎してみんなで飲む、というお話なども載っていて、結局のところ、豆とも人間ともきちんと向き合って大切にすることがキモなんだなと思いました。焼き色をつけるんじゃなくてちゃんと火を通す。ちゃんと時間をかけて、カリカリの香ばしい豆に焼き上げることができればOK。と理解しました。

コーヒーの淹れ方も、ついつい雑になってしまってたなと思ったので、今日のおやつタイムからもう少し丁寧にやってみようと思います。

良い本です。本棚にずっと置いといて、気持ちがささくれ立ってきたら、また開いてみようと思います。