阪口ゆうこ「片付けは減らすが9割」735冊目

ぐっと軽い本を読んでみる。私も常にモノ(あるいは、モノの山)に囲まれてるほうの人間で、常にやりたいことがたくさんあったり、ファッションにこだわりがないから安くて良さそうだと思うと、対して愛着もない服をどんどん買ってしまったりする。たまに、買わないはずなのに溜まってる本やCDをまとめて売ると、「捨てハイ」に陥る。

そんなあいまいな私にこの本は「ものの量にこだわってる人は、多くても少なくても結局とらわれてるのよ!」と言ってくれました。モノじゃなく、自分主体で片付けましょう!という。…私も、長年片付ける努力をするうちに、小説を買わなくなった(なるべく借りてる)という進歩はあった。隙間が多くなると、新しいことを始めようと思うようになる。その調子だ、私。

しかし診断をやってみたところ、「不要なオマケがついたものを買ってしまう」「クローゼットの中がぐちゃぐちゃ」「掃除を始められない」「紙袋や保冷剤がどっさり」おおぅ…(涙)

掃除できないこと、見かかってるパンフレットとかの紙類が常に累積する、あと、とにかく服。洋服を買うセンスもないしコーディネートも下手だし、だいいちポリシーがない。選べてない。これはまず、自分が自分の見た目をどうしたいか決めることが必要だな。

片付け方でも何でも、言われた人が不愉快になることを言って、自分だけいい気持ちになってはいけない。この本にはそういう、著者の強い気持ちが感じられます。でも本当にその通り。今って正しさを振りかざす人でいっぱいになっていて、私自身そういうところもあったと思うけど、自分にも人にも優しくすることが大事だと、みんなわかってきている。

今のゆるゆるのペースで、少しずつ、気持ちよく、片付けを続けようと思えた本でした。ありがとう。